SNSが普及した今、ただの日記としてブログをやっている人は少ないだろう。
ブログを運営するということは少なからず将来的にはある程度の副収入を得たいと考えているはずだ。
私もその考えでブログを始めた。
収益化を考えた場合、初心者は特化ブログを運営したほうが収益を得やすいとされている。
ドメインパワーもなければ人脈もなくノウハウもない。そんな人間がただただこの商品がお勧めですよと書いたところで誰も買ってはくれないし、そもそもに読んでも貰えない。
したがってブログ初心者は、まず自分の得意分野の特化ブログを作り、それのみについて書き続けることで少額ながら利益を得やすいというものである。
この理屈は正しい。
例えばクレジットカードについて書かれたブログはたくさん存在するが”学生クレジットカード”に特化したブログは少ないだろう。
またはすべてのクレジットカードではなくJCBのクレジットカードに特化して記事を書けばJCBについての情報だけは大手ブログに対抗できるかも知れないからだ。
このようにブログは特定のジャンルに特化すればするほどライバルが少なくなる。
だが同時に集客力も減るので大きな収益は見込めない。
したがってまずは利益を出したい初心者向きであるということである。
だがこの特化ブログの運営にはふたつの落とし穴がある。
まずひとつが更新の難しさである。
ジャンルを限定すればするほど、ライバルは少なくなり、収益事態は発生しやすくなるがジャンルを限定すればするほどネタが乏しくなり、更新するのが難しくなる。
特化ブログのほうが収益化しやすいというのは飽くまで両方とも同程度の更新があると仮定したうえでの話なので特化した結果、更新できませんでしたでは本末転倒だ。
本当にその道のプロであるならばまだしも、趣味で釣りをやっている、カメラをやっているという人間が釣り、カメラブログを開設したところで50、60という数の記事をコンスタントに上げ続けるのは非常に困難なのだ。
そしてふたつめの落とし穴は文章力の低さだ。
どんなにライバルが少なかろうと、どれだけ記事数が多かろうと、結局のところ紹介する商品やサービスの魅力が伝わらなければ人は購入しない。
もちろん、本職でマーケティングに関わった仕事をしている、文章をいつも書いているというのであればいきなり収益化を考えてもいいだろう。
だがそうでない人はこのように日常的に、それも他人に伝えるために文章を書くことなどほとんどない。
ブログを始めたばかりの人はそのほとんどが収益を上げるには圧倒的に能力不足なのだ。
さて、では我々のような一介の凡人がブログをやっていくにはどうしたらよいか。
まずは収益よりもスキルアップを優先するべきであるということだ。
ブログを運営していく上で我々が学んでいかなければならないノウハウは山ほどあるが最も大切なことは情報を的確に相手に伝えるための文章力であると考えている。
もし釣りブログを運営して収益を上げようと思うのであればお勧めの釣具などを紹介して購入してもらうような流れになると思う。
だが仮に良い釣具があったとしてその魅力を文章として伝えるのは大変である。
そのため、我々はまず文章力を磨かなければならないのだ。
そのために必要なことはまず書くことである。とにかく書く、伝えることを訓練すべきだ。
そこで便利なのが雑記ブログだ。
ここでは収益は考えないのでネタは何でも良い。昨日見た夢の話であったり今の日本に思うことでも良い。ジャンルを限定しなければネタは無尽蔵にある。
それらをブログに書いたからと言って基本的には1円にもならない。
だが大事なのは自分の伝えたいことを正確に伝える技術を養うことにある。
雑記ブログと特化ブログ。よーいどんで始めれば恐らく最初に収益を上げるのは特化ブログだ。
だが最初に10万円の利益を出すのは雑記ブログから始めたブロガーのほうが早いのではないかと思う。
したがって初心者ブロガーには書くことが困難な特化ブログよりも更新が楽な雑記ブログをお勧めしたい。
そして文章力に自信がついてから収益化を考えてブログを運営してみよう。