ホームセンターで買い物をしていると園芸コーナーに置かれた可愛らしいミニサボテンが目に止まった。
私は観葉植物には一切興味がないのだがなぜか小学生の頃にサボテンを育てていた。
育てていたと言ってもサボテンは実に簡単な植物で水やりもほとんど入らず日中、日当たりの良い場所に置いておくだけでいい。
また、砂漠に自生している印象から寒さに弱いイメージがあるが、実はそこらの植物よりも寒さにも強く、越冬もそれほど苦労しない。
ほとんど手間いらずの割に1年に1回、実に美しい花を咲かせ、植物に一切興味のない私の心を和ませたものだ。
そんな思いであるサボテンを見つけ、値札を見てみると実に安い。
高いものでも1000円しないし安いものに至っては100円程度で購入できる。
栽培する容易さは知っていたのでちょっと育ててみようかと考えた。

しかしサボテンの種類は実に豊富だ。
どれにしようか眺めていても目移るりするばかり。
これ!というものひとつに絞れない。
そこで一旦保留にし、家で調べてから購入することにした。

サボテンの中で王様と呼ばれるのは金鯱と呼ばれる品種のようだ。
サボテンというとメキシコ、西部劇などで砂漠にそびえ立つばかでかいサボテンを想像する人も多いだろうが私のイメージはこのような立派なトゲがあるものこそサボテンだ。
非常に気に入ったのだがやはり高い。
本当に高いものだと18万円もするものも見つけた。
金が無尽蔵にあれば買ってみてもいいのだが残念なことに私の資産は有限である。
割安で良いサボテンはないか……

ミニガーデン ふしぎ缶 サボテン
そして見つけたのがこちらである。
いや、見つけたというより諦めたというべきか…
このふしぎ缶なるものにはサボテンの種が入っているらしい。そして植え替えなどは必要なくこのまま栽培できるとのことだ。
ポイントは「サボテンの種」であり、どんな品種なのかは一切の言及がない。
つまりどんなサボテンが出てくるかはお楽しみなのである。
優柔不断の人間にとってこれほどありがたいことはない。そしてとてもブログ向きな商品でもある。
また、種から育てられるというのも個人的にはポイントが高い。
これはあくまで私個人のものでどの程度理解しもらえるかわからないが、1から始めるということに猛烈なこだわりがある。
ジグソーパズルが大好きなのだがある日友人が遊びに来た際、手伝ってやると1/10程度ペースをはめられたことがあった。
まだ序盤であったということもあるが手伝ってもらったという事実が気に食わず、すべて分解してから作り直してしまった。
そんな厄介な性格であるため、苗とは言え、途中からというのがどうも抵抗がある。出来ることなら種から育てたいという私のこだわりにこの商品はマッチしている。

というわけで早速購入した。

簡単な育て方は裏に記載してあるが中に詳しい説明書が入っているようだ。
まずは開封してみる。

外枠を外すと説明書が出てきた。簡単なものではあるが読みながら進めていく。

まずはひっくり返してプルを開けろとある。
このまま冷蔵庫に入っていれば間違いなくサボテンドリンクと間違えて飲んでしまうことだろう。

裏側のプルを開けると布が見えた。おそらくこの中に必要な土が入っているのだろう。

続いてひっくり返して表のプルも開ける。

するとどうだろう、中には土ではなく得体のしれないものが詰まっていた。
実はこれはバーミキュライトと呼ばれる鉱石を加熱し膨張させたもので、土壌の代わりになるものらしい。
一見虫のようにも見えるので開けた時はぎょっとしたが説明書を見て安心した。触ってみるとふわふわと若干の弾力があり柔らかい。不思議な物体だ。

あとは120ccの水をゆっくり加え、下から水が垂れてくる程度に保水させて日当たりの良い場所に放置である。
サボテンの発芽温度は25度前後で偶然にも今から栽培するには非常に適した環境だ。
発芽には2週間程度かかるということなのでゆっくり見守りたいと思う。
なお、砂漠にある植物だけに水のやりすぎには注意が必要で、やりすぎると種や根が腐ってしまうのだとか…
ちなみに子供の頃も雨だけに任せ水やりした記憶は一切ない。
だが今回は室内栽培なので水やりはこちらで管理しなければならない。

説明書には表面の乾きを見ながらとあるが、このバーミキュライトというやつは湿っているのか乾いているのかの判断がつきにくい。
土であれば水を与えてやると黒く変色するので湿っているのか乾いているのかが非常にわかりやすい。だがバーミキュライトはご覧のとおりである。
若干色が変わっているがほとんど変化がない。
少し触って確認する必要がある。
発芽したらまたブログで報告しようと思う。

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