写真は光量が命である。
あえて暗く撮る場合もあるがおそらく写真の8割は明るくすることでクオリティーが増すのではないかと考えている。
室内で行う物撮りであれば機材を使ってライティングするので光量は自由自在であるが、外で撮るスナップ写真や風景写真はそうもいかない。
特に曇りや雨などで日光が十分でない日に撮影した写真はどんな絶景でも暗い印象になってしまうものである。
今回はそんな写真をPhotoshopで色相・彩度を調節し、色鮮やかな写真に生まれ変わらせたいと思う。

これは数年前、高尾山に登った時に撮影した写真である。
ストックフォトサービスである写真ACにも登録してあるがダウンロード数は0である。
撮った時はなかなかに良い写真だとも思ったが風景写真は投稿数が多く、レベルの高いものが多い。
それらと見比べるとやはり個性がないし、何といっても暗い
改めてみると悪くはないがしっかり微妙な写真であることが分かる。
今回はこの写真の彩度を調節してみたいと思う。
photoshopでの色相・彩度の調整の仕方

photoshopに編集したい写真を取り込んだら上のメニューからレイヤーにカーソルを合わせる。
するとレイヤーの一覧が表示されるのでそこから「新規調整レイヤー」にカーソルを合わせる。
カーソルを合わせるとさらに項目が表示され、その中に色相・彩度があるのでクリックする。

するとこのように色相・彩度・明度を調整できるスライダーが表示される。
後は画像を見ながら調整するだけである。
今回は暗っぽい感じのする紅葉を鮮やかに見せたい。
したがってくすんだ感じの紅葉を鮮やかにするため彩度をプラスに調整する。

彩度を+50まで調整した。
これは上げれば上げるほどいいというわけではなく、やりすぎると当然不自然になるので写真を見ながら調整すると良い。
曇りだったことで紅葉のどんよりしていたが彩度を上げることで鮮やかな赤が発色し、美しい写真になった。

調整前と調整後で比較するとその差は一目瞭然だろう。
曇りの時の風景写真は明るさが足りないだけでなく、色も暗くなってしまう場合が多い。
彩度を調整すると草木の色が鮮明になるのでまるで晴れの日に撮影したような明るい写真になる。
是非やってみてほしい。