あの懐かしの人気ゲーム、モンスターファームが帰ってくる。
最近、仕事が充実しているせいでゲームとはめっきりご無沙汰になってしまっていたがこれはテンションが上がる事件だ。

モンスターファームはモンスターを誕生させ、育成し、大会でバトルさせて楽しむ一人用の育成シミュレーションゲームである。
似たような育成シミュレーションゲームで言うとポケモンであったりデジモンであったりとあるのだがモンスターファームが画期的だったのはそのモンスターの誕生のさせ方にあった。
それは実在するCDを使ってモンスターを誕生させるのである。
CDと言っても20代前半の人はもはやピンとこないかもしれない。

昔、平成の初期頃まではこのようなCDと呼ばれる円盤状のものを専用の機械に入れて音楽を聞くのが一般的だった。
今はiPodやスマホに何千曲と入れている人がいるが当時の音楽好きはそのまま何千枚のCDを所有していた。
そんな友人の部屋に遊びに行くと「店か!」と突っ込みたくなるような山のようなCDがあったりしたものだ。
そんなCDを当時のプレイステーションに入れるとモンスターを誕生させることが出来るわけだ。

どのような仕組みかはわからないが「CD 〇〇」からは「モンスター〇〇」しか誕生しない。
しつこく同じCDを入れ続けても複数種のモンスターを誕生させることは出来ないのだ。
そのため、いろいろなモンスターを誕生させるためには複数のCDを所有しなければならない。
おそらく元祖ガチャシステムではなかろうか。
いや、どれだけCDが売れようと販売元のテクモには一銭も入らないのでガチャシステムではないのだが、我々ユーザー側はCD集めに奔走した。
こんなモンスターがこのCDから出たと聞けば借りたり、買いに走り、まだ見ぬモンスターが出るのではと聞いたこともなければ知りもしないアーティストのCDを買い漁った。
当時で言うとトレーディングカードゲームもそうだが何が出るかわからない、すなわちギャンブル性はやはり人間の消費意欲を煽るようだ。

こうして苦労して誕生させたモンスターを育成し、大会に出場させて強さを競うのが基本的な楽しみ方になる。
新しいCDを入れるたびのワクワクドキドキとモンスターを強く育てる楽しみ。
戦いにも一定の戦略性が存在しかなり夢中になったものだ。
今回の復刻版はスマホ、そしてNintendo Switchからの発売とのことで当時はポケモンやデジモンのような要素がありながら、据え置き型のプレイステーションということで対戦するハードルは高かった。
スマホの時代となり、容易に通信ができるようになった現代では、当時のままのゲーム性でも新たな楽しみ方が出来るだろう。
そしてコーエーからの発売というのも期待をもたせる。
コーエーと言えば三国志や信長の野望など、シミュレーションゲームには定評がある。
育成にさらなる深みが加わり、ポケモン並、いや、それを超える育成の奥深さが搭載されて戻ってくることを期待してしまう。
当時はCDを持ってきてプレイステーションに入れることでモンスターを誕生させたが現代ではCDなどという骨董品を入手することそのものが困難だ。
またあったところでスマホ、スイッチ共にCDを読み込むことなど出来ない。
一体どのようにモンスターを誕生させるのか。そこは近代のやり方にのっとり、ガチャでモンスターを引くのか…
ファミ通の記事には以下のようにある
「モンスターファーム」シリーズの最大の特長であるCDからモンスターを再生する「モンスター再生」は、CD再生機能が無いスマートフォンNintendo Switchでも楽しめるよう、ネットワークを介して独自のデータベースからCD名やアーティスト名を検索してモンスターを再生できる仕組みを採用しました。
20年前のあのCDから再生したレアモンスター。
「このCD、このアーティストだから、あのレアモンスターが生まれた」という楽しさや懐かしさ、「このCDから何のモンスターが生まれるだろう?」という楽しみ方を初代『モンスターファーム』に基づいて再現します。
ちょっと何言ってるかわからない。
プラットフォームがあり、そこにアーティスト名、曲名などを入力するとモンスターが登場するのだろうか。
そうだとするとちょっとあの時のワクワクドキドキを再現できるかどうかは怪しい。
なぜならどのアーティストからどのモンスターが出るなどという情報はまたたく間に広がってしまうからだ。
それならいっそモンスター誕生にはガチャシステムを採用してもらったほうが楽しめるというものだ。
だが、このシステムは20年前の再現にとどまらず、最近の音楽にも広げていくとのこと。
そうなればアーティストが新しい曲をリリースするたびに新しいモンスターが追加されるということだろうか…それはそれで胸が躍る。
また、公式ではどのCDからどのモンスターが産まれてほしいかなどのアイディアを募集している。
応募すればあなたが案がゲームに採用されるかもしれない。
とりあえず一定の不安はあるものの、当時の懐かしさを味わうことに加え、新要素への期待も大きい。
とりあえずは発売を楽しみに待とうと思う。
今の所発売は未定とあるが、今年中には発売される予定だ。