
だいぶ時間がかかったがHGの百式、ゴールドメッキVerが完成した。
素組みであるにも関わらず何という完成度だろう。
完成度が高すぎるので逆にどこにどう手を加えていいか分からない。
今の私の技術で言えばライフルの塗装ぐらいか。

唯一の欠点は指紋がべたべたとついてしまう点だろうか。
普通のプラスチックであれば素手で触ってもさほど目立つような指紋はつかないが、ゴールドメッキの場合はポージングのためあれこれ触っているだけで見るに堪えない指紋が付着する。
指紋をふき取るためにプラモデルに触るとまたそこに指紋が付く。
指紋がつかないように慎重に拭いていると今度はポージングが崩れる。
何とも扱いが大変な機体である。
さて、圧倒的完成度なのでこれで終了でも良いのだが、今回はデカールを転写している。
このデカールは見栄えは大変良いのだがシールより耐久性が無く、指で引っかいたりすると簡単にマーキングが取れてしまう。
そのためトップコートによる保護が必須なのである。

いつもトップコートにはプラスチックの安っぽいぎらつきを抑えるため”つや消し”を使用しているが、今回の百式はゴールドメッキなのでその特性を活かし、つや消しとは反対の光沢を使用する。

ゴールドメッキはすでに十分すぎるほどの光沢を放っており、一見光沢塗装は無意味に思えるが先ほども言った通り、肩にマーキングした「百」を保護するためにも絶対必要なのだ。
もし、デカールを貼らないのであればわざわざ光沢塗装の必要はないだろう。
因みに今回が光沢塗装初挑戦である。
事前の予習によればつや消しスプレーより近めから、結構大胆に噴射して構わないとのこと。
さっそく吹いてみたのだが……

めちゃくちゃ白いだまが出来てしまった
つや消しスプレーの場合だとこの白い部分がそのまま沈殿し、このまま乾燥してしまう。
完全にやり直し対象でうすめ液やアルコールで綺麗にふき取ってから再度塗装するのだが今回はゴールドメッキ。
アルコール系はご法度である。
完全に詰んだと思ったのだがよくよく読んでみるとこれでいいということらしい。
実際に30分程度待ってみると…

このように白いだまはほとんど消え失せてしまった。
なるほど、つや消しスプレーと比べるとめちゃくちゃ楽である。

そして光沢のトップコートを終えたのがこちらである。
塗装前とほとんど差は見られないが、

ゴールドメッキではないパーツに寄ってみるとテカテカとしているのが分かるだろう。
これが光沢塗装の効果である。
普通のガンプラの場合、私はつや消し塗装の方が好きなのだが、光沢塗装をすると新品のメタリック感が出るのでこちらのほうが好きという人もいるだろう。
そして何より光沢塗装はつや消し塗装と比べて難易度がはるかに低いのでこだわりがなければ光沢塗装を選択するのが無難かもしれない。