ブログを運営する場合、収益化を考えるのであればSEOは大切である。
例えどんな良質な記事を量産していても履いて捨てるほどある記事に埋没してしまうからである。
どんなに人のためになる素晴らしい記事も誰にも読んでもらえなければないのと一緒だ。
人に読んでもらい、認知され、周知されることで初めて記事の力を発揮するのだ。
同じことは商品にも言える。
ただ良いものを作ればいい時代は昭和で終わっている。
どんなにいい製品でもそれを誰も知らなければ何の意味もない。
したがって、良い商品を作ると同じくらいにマーケティングは重要なのである。

このように整然と並べられた商品。
客が目的としている商品は1割にも満たない。
そんな状況の中で客に手に取ってもらい、購入してもらうためには色合いや形、名前などにインパクトが必要なのだ。
それはわかる。
重々承知している。
だがお前は完全にやり過ぎである
牛たんとサイダー。インパクトは申し分ない。
確かに私のように反射的に手に取ってしまう者は多いだろう。
しかしだ。
インパクトを与えることに傾倒しすぎてはいないだろうか?
見た目のインパクトが良く、手に取ってもらえたとしても不味ければ一発屋で終わってしまう。
テレビの芸人の一発屋とはわけが違う。彼らは一発当てれば当分食っていけるだけの金額を稼げるがこのような食品は原材料があれば生産ラインもある。よほどの高値で売れ続けない限り、売れなくなった瞬間にラインはストップする。
食品のヒット商品は長い期間にわたって売り続けなければあっというまに窒息するのである。
いくらマーケティングが重要とは言え、品質と宣伝どちらかしか取れないとなれば絶対に品質だ。
どんなに一流の広告や宣伝を打とうと実際の商品が不味ければ次は買ってもらえない。
しかし、物さえ良ければ根気強く営業を続ければいずれは口コミが広がるし、運が良ければSNSなどで拡散され、宣伝広告費を一切かけることなくヒットさせることも出来るからだ。
味など考慮せず、インパクトだけに走ってはいないか?
いち、ブロガーとしてこれは検証せざるを得ない。

買ってきた。

舌鼓 炭火焼牛たん風味とある。
炭火焼牛たんが舌鼓なのは認めよう。私も大好きだ。
ところでこれは舌鼓炭火焼牛たんの風味なのかそれともこの牛たんサイダーが舌鼓なのか…意味合いが180°変わってくる。
まさか本当に牛たんを溶かしてサイダーにしたとか……

どうやらそんな残酷なことはしていないようだ。
見る限り普通のサイダーと同じような原料である。
早速飲んでみよう。
まずはキャップを外す。
パキッと音がするとサイダーなのでプシュッと音がする。
中に圧縮された空気が外に一気にあふれ出たわけだ。その空気が私の鼻腔まで届いた。
牛たんの香りである
いや、正確には焼いた牛たんの香りである。それが炭火焼なのかどうかは私の鼻では確認できない。
しかし考えても見て欲しい。これはジュースである。サイダーである。
そこから焼いた牛たんの香りがするのである。
もはや絶望しかない
買った以上飲むしかない。
恐る恐る口にしてみる。
牛たんサイダーが舌先に触れると炭酸のピリッとした刺激があった。
そのまま流し込むとシュワシュワと心地よい炭酸の感触と口いっぱいに広がる牛たんの香り……
レビューは以上である
いや、香りは味覚において実に重要な仕事をしているらしい。
実は以前に、かき氷のシロップはどれも同じ味なのだというのを聞いたことがある。
違いは着色料と香りだ。味は同じでもこの色と香りが違うだけでまったくの別物として人の舌は認識してしまうのだという。
成分表を見る限りこの牛たんサイダーにも一般的なサイダーと同等の甘味があるはずだ。
しかし実際に喉に流し込んでみると牛たん風味の炭酸水である。
確かに集中すると甘味を認識することも出来る。しかしそんなものは口に広がる牛たんの香りであっという間にかき消されてしまうのだ。
トレボン食品株式会社よ。
貴君らは試飲をしたのか。
したのならどこに勝算を感じたのか。
1,500字以内にまとめ、レポートを提出してほしい。