選択範囲が複雑で複数に存在する場合。かつそれらが同一の色をしている場合は色域指定を使った範囲選択が便利である。

例えばこういった画像。
花の色を変更したいと思った場合、すべての花を範囲選択するのは非常に大変だ。
だが花はすべて同じ色をしているので色域指定を使えば簡単に選択することが出来る。
色域指定のやり方

まずは上のメニューバーから選択範囲をクリック。
現れる項目の中から色域指定を選んでクリックする。

すると色域設定パネルが表示されるので一番上の選択から範囲選択したい色に最も近い色を選択する。
今回は編集したい花の色がマゼンタ系に近いのでマゼンタ系を選択してOKをクリックする。

少しわかりにくいが花が選択されているのが分かる。

しかしよく見ると色の濃いところのみが範囲選択され、日光が当たり、白くなっている部分は範囲選択されていないことが分かる。

その場合は上のメニューバーから選択範囲の拡張をクリックすることで今選択している範囲を拡張することが出来る。
一回の拡張される範囲は非常に小さいので望みの範囲をすべて選択するにはこれを何回か繰り返す必要がある。

3回ほど選択範囲の拡張を繰り返すことで花すべてを選択出来た。
多少めんどうに感じるがひとつひとつ花を選択していく場合を考えるとかなり楽である。
では選択範囲にレイヤーをあて、加工してみる。

範囲が選択されている状態で上のメニューバーから
レイヤー→新規調整レイヤー→色相・彩度と選択し、花の色を変えてみる。
なお、重ねて加工を施したい場合や、何度も編集したい場合は選択範囲をアルファチャンネルで保存すると便利である。

綺麗に加工することが出来た。
さらに完璧に加工したい場合はアルファチャンネルに保存し、ズームツールで拡大しながら編集すればより完璧に加工することが出来る。
今回は加工したい対象が同色であると非常に便利な色域指定について解説した。
是非活用してみてほしい。