入門書を順番に読み進め、これまで素組み→シール貼り→スミ入れとこなしてきた。
ここまで順調に、特にスミ入れはかなり満足いく仕上がりになったので意気揚々と次のステップに行きたいのだが……。
スプレー塗装は部屋を汚すので外でやるのが理想的だ。
だがこれからの季節、外はとにかく寒い。風が吹けばゴミや埃も飛んできて塗装したパーツに引っ付くとさらに厄介だ。
高い完成度を目指すには室内でやるのが望ましいのだ。
さてどうしたものか…
やはり写真のように段ボールの簡易塗装ブースを作り室内で塗装をするしかないのか。
そんなことを考えていた時に思い出したのだ。
先日、この流行らないボロ下宿屋からまた退去者が出た。
そして空き部屋となったのがこちらだ。

よくもまぁここまで汚せたものだ。
畳の全入れ替えは当然として経緯は不明であるが壁も大きく損傷している。
入居する際、敷金は5万円預かっているので修繕費の足しにはするが壁の補修、畳の全入れ替えとなると20万円くらいはかかる。
当然足りない分は請求するわけだがうちに入居する人間に金持ちはいない。
結局払えずこちらが修繕費を負担しなければならないケースも少なくない。
収入は減る一方なのにまた金がかかるのかと落ち込んでいたが…
この部屋そのまま塗装ブースにしちまえばいいんじゃね?と考えた。
団栗の背比べ
五十歩百歩
毒を食らわば皿まで
私がスプレー塗装でさらに汚そうともどうせ全改修なのだ。金額に変わりはない。
どうせなら徹底的に汚してしまえばいいではないかと考えた。

襖はちょっと立派なので外すとしてもこの部屋なら心置きなくスプレーを吹くことが出来る。
最高の塗装ブースではないだろうか。
画して撮影ブースに続きこの部屋も個人的に使用することに決めた。
下宿部屋の私物化が進んでいるがどうせ新たに入るようなもの好きはいない。
趣味だろうが何だろうが有効活用するのが吉である。
早速明日から塗装に取り掛かる。