コラム

睡眠への意識が高い人ほど不眠症になりやすい

貴方は満足な睡眠を取れているだろうか。

厚生労働省の調査では成人の5人に1人が満足のいく睡眠が取れていないのだとか。

昔の人間は朝日を浴びて目覚め、田畑を耕し、日が沈めば就寝した。

野盗や災害などといった不安はあっただろうが基本的に不眠症とは無縁であっただろう。

私の睡眠はお世辞にも褒められたものではない。

現在夜の1時だがこんな時間に平気でブログを書いている。うまくいなか無い時は3時位まで調べごとをしたりしていることもざらになった。

だが本業もあるので朝は8時までには起床しなければならない。

したがって平均的な睡眠時間は5~6時間ということになる。

確かに褒められた睡眠ではないが満足のいかない睡眠かと言われるとその答えは微妙だ。

もちろん夜にもっとしっかり眠れればよいのだがある程度満足はしているのだ。

というのも私は自営業だ。

時間内に処理しなければならないルーチンワークも存在するが、会社員のように決められた時間に出勤し、決められた仕事をこなし、決められた時間まで働くといったスケジュールは基本的に存在しない。

極端な話、今日は仕事を休もうと思えば休めてしまうのだ。

そんなぽんぽんと仕事を休んでいたら顧客との信用問題になるので実際には難しいのだが、いつの時間にどんな仕事をするか、というのはかなり自由が効く。

つまり5時までに仕事を終わらせなければならないとかの縛りがないため、夜更しをしすぎてしまって眠いときなどは9時に必要なルーチンワークをこなした後、10時から午後まで昼寝をしたりすることが出来るのだ。

そうなると私のトータルの睡眠時間は7~8時間ということになる。

このように私は、褒められた睡眠の仕方ではないが、睡眠不足かと言われるとちょっと怪しい。

そして睡眠障害かと言われればこれは完全に違う。

障害の定義は難しいが、簡単に言うと日常生活に支障をきたすかどうかである。

1日3時間しか睡眠を取らない人は寝不足であり、医学的に褒められた状態ではないが、本人が睡眠に満足していれば睡眠障害にはならないのだ。

逆に1日8時間寝ていても、疲れが取れないだとか寝足りないなどの不満があり、日常生活に支障をきたせばそれは睡眠障害となる。

睡眠時無呼吸症候群や過眠症などの疾患が疑われる。

だが、不眠症や睡眠障害はこれらの身体的疾患からくるものもあるが心因性によるものも多い。

その典型が私の母である。

母は2年前に大腸がんを患ったが、それまでは生理痛、更年期障害すら経験したことがない超健康体だった。

だがそんな母を20年以上苦しめているのが不眠症だ。

最初の入眠は容易だが、基本的に眠りが浅く、中途覚醒(途中で目が覚める)を頻繁に起こす。

高齢になってからは夜間頻尿も加わり、症状に拍車をかけた。

私は夜トイレに起きること事態稀だが、起きたとしても用を足した後、容易に入眠できる。

だが母は一度目が覚めてしまうと2度目の入眠は困難で、起床時間まで布団の中でごろごろして過ごすことが多々あるようだ。

身体に以上がないのになぜこのような睡眠障害が生じるのか。

私の知っている範囲でお伝えしよう。

眠らなければと思うほど眠れない不思議

極度の疲労状態でも無い限り、人はリラックスしないと眠れない。

談笑をしている最中に眠ろうとしても無理だし、ジェイソンに追っかけられて走って疲れたから寝るというのも不可能だ。

正常な状態の場合、ベッドに入る、電気を消す、目をつぶる。という行為がリラックスと紐付けられていて、この行為を行うと体内時計ホルモンが分泌され、入眠を促すのだ。

寝つきが悪い不眠症、つまり入眠困難型不眠症の場合、入眠を促す体内時計ホルモンが分泌されないわけだ。

なぜホルモンが分泌されないのか。その理由は沢山存在するが、多いのは心因性、つまり興奮状態や不安状態にあり、うまくホルモンが分泌されないケースである。

慢性的な睡眠障害がある人は特に「今日は眠れるだろうか」「どうせ今日も眠れない」などの不安を持っているケースが多い。

このような不安状態のままベッドに入ると、頭はリラックスするどころかなぜ眠れないのか、いつ眠れるようになるのか、私の将来は大丈夫だろうか。などと言ったネガティブな連想に繋がっていく。

リラックスしなければいけないのに、あれこれ考える集中モードに入ってしまうわけだ。

つまり眠らなければと意識が強ければ強いほど入眠は困難になる

質のいい睡眠にこだわりを持つ重度の不眠症の母

私の母は超健康体だと紹介したが、それには理由がある。

私の母は極度の健康マニアなのだ。

お前は栄養士かと突っ込みたくなるようなきっちりとして栄養管理、添加物があるからと化学調味料や市販の味噌などは使わない。

そんな母は当然のように睡眠を大切にしている。

質の良い睡眠が健康の維持に欠かせないと知っているからだ。

例えば慢性的な睡眠不足が健康に悪影響を及ぼすことは今や誰でも知っているだろう。

母としては1日7時間半は絶対に眠らなければと考えている。

また、ただ寝ればいいというわけではなく、これはあくまで夜の10時前までに就寝しなければならない。

10時から2時の間は睡眠のゴールデンタイムで成長ホルモンが多く分泌されるのでこの時間は絶対に寝ていなければならないのだとか。(今は否定的な意見が多い)

これらのこだわりのため、昼寝るなどはご法度だ。

昼に寝てしまえば、夜の睡眠に影響し、逆に夜に眠れなくなってしまう。

昼夜逆転の生活は健康によろしくないのでなんとしても夜に寝るようにしなければならい。

こんなことをいいながら毎日布団の中でゴロゴロしながら唸っているのだ。

質や取り方よりもまず寝る時間が大事

母が不眠症なのは素人の私でもはっきり原因が分かる。

それは睡眠における~するべきである。

睡眠は夜に取るべきである

昼寝は20分までに収めるべきである

睡眠時間は7時間半であるべきである

睡眠薬は使用するべきではない

人は眠い時に寝るのが一番である。「眠いから寝る」こんな睡眠に何のこだわりもない人ほど不眠症とは無縁だ。

母の場合、睡眠のとり方に自ら制約をつけることで睡眠という眠いから寝るのだという単純な生理現象をとても難しいものに変えてしまっているのだ。

健康への意識、懸念の強い母に取って、夜眠れないのは大きなストレスになる。

このままでは将来血圧が上がってしまう、糖尿病のリスクが高まる、枕が悪いのか、マスクをして寝たらどうか…

こんなことを布団の中で考えているらしい。

彼女の頭の中はリラックスするどころか、真剣な考察によってアドレナリンが出まくっている。これで寝られるわけがない。

理想的な睡眠を追い求めるあまり、睡眠そのものが疎かになるというなんとも皮肉な話である。

ホームランよりまずは塁に出ること

母の睡眠の取り組み方を野球に例えると、全打席ホームラン狙いといったところか。

もちろん彼女が王貞治やベーブ・ルースと言った生粋の実力者(十分な睡眠が取れている人)であるならばこの行動は問題がない。

だが打率も1割を切って打席に入れば三振するような選手がどうしたらホームランを打てるか考えるというのは実に馬鹿げている。

まずはヒットを打つこと、しいては類に出ることからスタートしなければならない。

十分な出塁率、打率が確保できた後、ステップアップとして長打やホームランを求めるというのが自然な流れであろう。

母の場合も同じで、一番の問題は寝られていないという事実である。

まずはこの問題の解消が最重要だ。

夜に7時間半しっかりと寝ることが理想ではあるが、それが困難であるならば昼間寝ても構わない。

布団に入っても寝付けないのであれば睡眠薬を使って寝ればよいのだ。

どんなに質が悪かろうと、理想とかけ離れた睡眠であろうと、母のように、寝ないよりは遥かにマシだ。

まずは十分に睡眠時間を確保すること。それが出来てるようになってから理想の睡眠を求め、改善を行っていけば良い。

まとめ(眠たかったら寝ていい)

人間は社会に生きる動物だ。他の野生動物のように疲れたから、眠たいから、夜だからと本能のまま眠れるとは限らない。

それによって睡眠不足や睡眠障害が引き起こされ、睡眠の重要性が叫ばれるわけだがいちばん大事なのはしっかりとした時間、睡眠をとって、十分に体を休めることである。

あなたは眠れないとなった時、それを改善しようとあれこれ考えすぎてはいないだろうか。

睡眠障害を治すには生活改善が大切だが、そもそもにあなたが睡眠障害なのはその意識が高すぎることが原因なのかもしれない。

もしあなたが長期間睡眠に悩んでいるならば一度考えるのをやめて心療内科を受診するといい。

そして寝たい時は寝ていいのだ。考えるのは一度寝てからにしよう。


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