先日、16日の金曜日に2362 夢真HDが一時寄り付かず、始値が911円と前日の終値、986円から大きく窓を開けてスタートした。
長期投資を始めてからというもの、大暴落は大好物になっていて、今回も買い増しのチャンスかと思ったがどうやら今回は違うようである。
暴落。とまではいかないが大きな窓開け下落の原因は夢真HDが発表した19年9月期の連結最終利益が芳しくなかったことが原因である。
当初、夢真HDは19年9月の純利益を41億円と予想していたが、今回発表された連結決算では25億円と予想を大きく下回り、前年18年の決算から見ても13億円の減益となった。
この下方修正が嫌気され窓開け下落に繋がったとみられる。
業績が起因となる株価の下落とあっては意気揚々と買い増すわけにはいかない。
持ち株の手放しも含め、今回の決算を考察してみたい。
市場の反応を考察
改めて夢真HDの日足チャートを見てみる。
先ほども説明した通り、寄り付き時には値が付かず、特別売り気配でスタートした。
値が付いたのは開始から13分後の9時13分、911円からスタートした。
前日の終値から75円安いスタートとなった。
だがその後の株価は持ち直し、一時は前日の最安値を抜け969円まで値を戻す場面も見られた。
上に向かって長いひげを形成したところを見ると市場参加者も買い時か売り時か迷っているように見える。
日足は陽線で終わっていることを考えると今後もずんずん下げていくことは考えにくい。
が、上にも行きたくなさそうなので当分はレンジ相場が続くと読むべきだろうか。
決算考察と今後の戦略
予想が41億円に対しての25億円。前年比で見ても11億円減なのでぱっとみのインパクトは大きい。
だが来年の20年9月期には純利益54億円が予想されている。
今回の減益となった要因がまだはっきりしないところが気持ち悪いが来年の決算予想が強気であることを考えると今回の減益は想定外の出来事による一時的な減益なのかもしれない。
ホールドかリリースか
来年が増益だとしても今回の減益によって「最低3年は連続増益」という私の買いのルールは崩れることになる。
減益の理由がはっきりしないことに加え、増益だったものが減益となると来年は本当に増益なのか?という疑いも発生してくるのでこれ以上の買い増しはしにくい状態となった。
後はどこで手放すかである。

夢真HDの買付記録を見ると最初を3月に、そして7月に買い増しを入れている。
それぞれ15%を超える値上がりを見せているのでキャピタルゲインとしてはなかなかである。
ここで利益確定しても十分なトレードであったと言えるだろう。
問題は売却するとして何を買うかである。
順調な成長をしている銘柄は多々あるが軒並み値上がりし、割安と言える銘柄はかなり少なくなっている。
成長性が高く割高な銘柄を新規で買うか、成長の鈍化した現銘柄を保持するかという選択だ。
20年9月は増益予想されているものの、四季報の第4集では会社比弱気のマークがついており、夢真は業績を盛って予想する傾向にあるようだ。
最終的な判断は次号の四季報を見て判断したいが、エーザイの売却益がもっさり余っているので余程の酷評でない限り、ホールドになると思う。
- 来年は増益予想になっていることから一時的な減益である可能性が高い
- 1年程度の短期トレードなら買うのもあり。が、底値の見定めは必要
- 過剰資金があるうちは無理に売却せず引き続きインカムゲインを狙う
