本日の日経平均株価は先週の終値より334円高い、1万6887円で取引を終えた。
反発そのものは3営業日ぶりであるが小反発ばかりだったので100円を超えるようなまともな反発はずいぶん久しぶりなように思う。
日銀のETF買い増しとソフトバンクの大規模な資産売却が好感されたこともあるが、ヨーロッパでのコロナ情勢は深刻さを増すばかりのうえ、東京オリンピック延期濃厚、アメリカの経済対策の不透明さなど不安材料がいっぱいの中での反発なので、何が原因で買われたというよりも今まで下げすぎていた分の反動がきたという見方が正しいだろう。
特にイタリアのコロナ問題は深刻で死者数が中国を抜いたこともそうだが、通常致死率が0.2%程度の新型コロナウィルスで9.3%とという高い致死率になってしまっている。
これは感染者が多すぎて本来治療を受けなければならない重症者が適切な治療を受けられない医療崩壊を起こしてしまっているためである。
ここまでの致死率になってしまえば立派な殺人ウィルスであり、経済活動の停止もやむを得ない。
イタリアを初め、ヨーロッパのいくつかの国では外出を制限し、生活必需品以外の生産をストップさせる事態にまで発展している。
ここまで本気になれば感染の拡大はかなり防げるだろうが、代わりに経済への打撃は計り知れない。
コロナ終息のめどもそうだが、経済被害がどこまで広がるか、どこで終息するのかがまったく見当がつかなくなってきた。
本日の取引
今日は4714 リソー教育と8892 日本エスコンの取引予定があったが寄り付き前にキャンセルした。
先行きが見通せなくなったこともそうだが、最近の値動きは上がるにしても下げるにしても上下の振りが大きい。
例えば最終的に100のプラスに終わるにしても一時-300円まで下げてみたり+500円になってみたりと乱高下するのである。
細かくロスカットを設定する短期投資のスタイルでは読みが当たってもこの急な値動きで刈り取られてしまったり、特別気配で始まって、ロスカット金額が大きくなってしまうなどのリスクがある。
波は高く、大きいほうがサーファーは燃えるだろうが暴風雨の大しけを乗りこなすのは不可能だろう。
しばらくは観察に徹することにする。