本日の日経平均株価は昨日の終値より388円安い、1万9280円で取引を終えた。
昨日と一転、NYダウが大きく下落したこと、原油先物がマイナスに動いたことが意識され売りが膨らんだ。
また、アメリカのメディアで北朝鮮の金正恩氏が重体だと報じられたことで地政学リスクも意識された。
まだ正確なことは分かっていない。
テクニカルではここ最近では最も支持線に接近してきている。
明日も下落すればトレンド転換する可能性が高く、明日の値動きが注目される。
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長期としての展望に変化
このコロナ相場に対し、私は一貫してまだ下落すると主張してきたが少し雲行きが怪しくなってきた。
これまで各国の指導者はコロナと戦うことを鮮明にしてきたが、ここに来て徹底抗戦からうまく付き合っていこうという考えを示す指導者が現れだした。
そこにはコロナとの戦いが長期化することがはっきりしてきたことで、ワクチンが開発するまでロックダウンを続けることが現実的ではないという背景がある。
まずトランプ大統領の経済活動再開の指針だが、彼は経済の回復をとにかく急いでいるのでさしたる驚きはなかった。
とはいえ、アメリカの大統領がそれだけ経済活動の再開を急いでいるという姿勢は世界に大きな影響を与えているはずだ。
また、個人的に驚いたのはブラジルである。
ブラジルのボウソナロ大統領は恐らく世界で初めてコロナありきでの経済活動の再開を主張した。
感染力の高さから人との接触を避け続けなければならず、治療法が確立されるまで経済を封鎖し続けるのは不可能だというものだ。
また、日本でも大阪府知事などを務めた橋下徹氏がこの問題について言及している。

命を軽視していると捉えられかねない発言なので政治家などはこの手の発言をしずらいが、ワクチンが出来るまで経済活動を停止し続けることは恐らく不可能だ。
いずれこれらの経済活動の停止は限界がくるので時間が経つにつれこれらの主張は増えていき、各国は判断を迫られることになるだろう。
コロナ相場に置いて、私が「下げる」と主張し続けてきた根拠は経済活動の再開には時間がかかるということがあったので、この動きが本格化すれば死者数は増えても経済の打撃はかなり軽減されることになり、私の理屈は崩れる。
いずれは経済の閉塞感に耐えられず、顔を上げてしまうと思っていたがそれはかなり先の話でこんなにも早くこのような主張が出始めるとは予想外だった。
いずれにせよ、このような意見が出始めたことにより、確実に下げるとは言いにくくなっており、各国指導者の方針について注視していく必要がある。
保有中の銘柄考察
1605 石油開発帝石(空売り)
陽線ではあるが-5.3円と下落し、ようやく含み益が出始めた。
依然25日移動平均線が支えとして機能している状況ではあるがひとつの節目には到達した。
今後はこの25日移動平均線がどこまで支持線として機能するかが注目となる。
ロスカットポイントは動かさず、まずはボリンジャーバンドの-2σを目指す。
1911 住友林業(空売り)
-18円。
こちらも順調に続落だが陽線で気持ち悪い。
1200円が意識され値が戻ってきた。
支持線はすでに割り込んでいるのでトレンドラインに沿って1100円程度まで下落することを期待する。
2173 博展(買い)
昨日いい形で約定したが本日あっさりと下落してきた。
辛うじて25日移動平均線が意識されてるがすでに私の頭ではあきらめムードになっている。
5929 三和HD(空売り)
-27円。
もたもたとした値動きで微益撤退の危機だったがようやく下げが本格化してきた。
粘って持っていたかいがあるというものである。
このまま700円手前を目指す。
8897 タカラレーベン(空売り)
-5円と反落してきたことでこちらもようやく含み益が乗り始めたが、チャート的にはまだ持ち合いを脱したとは言えずまだまだ予断を許さない。
こちらも引き続き、安値付近、300円を目指す。
9505 北陸電力(買い)
+7円と市場に対し逆行高。
25日移動平均線も上向いてきており、いい感じだが移動平均線の下にいるのがどうにも気持ち悪い。
空売りで一度ロスカットしている銘柄だけになんとか利益を取りたいのだが…
なるべく私情は消してトレードに臨みたい。
ポジション総括

買いポジションがマイナス、売りポジションがプラスという非常にわかりやすい展開になっている。
メインは売りなので買いがロスカットになるのは想定内。
それを上回る利益を売りで出していきたい。
いずれにせよ市場の流れに逆らわずトレードしていくだけである。
今日の一言
市場が好転するかもしれないと話したが底はもう少し深いと感じている。
2年3年と続く閉塞相場が1年で終わるかも。程度に思ってくれればよい。