コロナの猛威に怯える2020年だが先月から徐々に終息の兆しが見え始め、5月は経済活動再開の動きが目立つ月となった。
その期待感から日経平均も上昇する機会が多く、この時期に買いを仕込んでいた方は含み益が出ている人も多いだろう。
いつ急落するかもという思いから短期投資は空売りを一定数入れていたのでロスカットがかさみ、あまりいい成績にはなっていない。
だが中・長期投資は買いしか行っていないのでこちらの成績がどれくらい改善したか見ていこうと思う。
短期投資
空売りポジションをかなりロスカットしたが月単位ではなんとかプラスを維持できた。
3月から数えて3ヶ月連続のプラスである。
短期トレードは上昇相場、下落相場、上がるのか下がるのか値動きがはっきりしている相場では勝ちやすい(順張りの場合)
だが今月のような相場の転換点は非常に難しい。
常に相場を疑い、買い売り両方のポジションを持ち続けたことが功を奏したのではないか。
もちろんから空売りしていなければもっと利益を残せたはずだという考え方もあるが……。
中期投資
中期投資は4月末時点と現在の評価額を比べると含み損にかなりの改善が見られた。
コロナ前に購入した銘柄はあまり値上がりしていないが、最近購入した銘柄に関しては明確に値上がりしてきている。

ただ、最初に購入したスペースバリューHDは返済期限が1ヶ月後に迫ってきており、このままでは損切りは避けられない。
唯一の損切りを回避する方法として現物株に持ち帰る現引きがあるが正直あまり使いたくない。
将来性はもちろんだが現在の株価と他により良い銘柄があるかどうか。
つまり現引きしてまで保有するに値する銘柄かどうかを吟味する必要がある。
中期投資は長期投資と違い、レバレッジの効いた信用取引で運用しているのである程度資金効率を考えていかなければならない。
長期投資
長期投資は4月末と現在の評価額を比べると10万円以上含み損が改善している。
長期投資のほうはすぐに売ったりどうこうという話でないのであくまで評価額は参考値でしかないがそれでも順調に日本の株式市場が回復してることを物語っている。
ただ前回にも触れたが長期投資はJACRの配当金を受け取り残った精神的ショックが大きい。
投資をやって損をするのは仕方がないが自分の不注意で損失を出してしまうのは同じ金額でも精神的ダメージがまったく違うのであなたも注意してほしい。
ただ配当金を受け取り損ねた腹いせではないがらJACRはコロナ前から業績に黄色信号が灯っており、6月の四季報次第ではロスカットも考える。
今はコロナで株は全体的に割安になっており、優良銘柄を安く変えるチャンスでもあるので戻りに時間のかかる銘柄をいつまでも持っているのは効率が悪いからである。
だが長期投資は短、中期投資と違い安全第一なので慎重に判断したい。
5月の総括
5月はコロナの終息と経済活動の再開で投資家は恐る恐る買いを試す月となった。
月末には日本でも緊急事態宣言が解除され、世界的に感染が終息に向かっていることもあり、本格的な上昇をスタートさせた形になったが、未だ価格の上昇は実績より期待感が大きく、今後の企業の決算によっては先が見通せない。
長期投資は割安で配当が良い銘柄を中心に買い増していく単純作業だが、短期投資はまだまだ難しい投資判断が迫られそうだ。
6月も気を引き締めてのぞみたい。