パソコンの製造・販売がメインの会社。
周辺機器、通信、メディアも展開。
パソコンブランドとして有名な「株式会社マウスコンピュータ」は子会社。
ファンダメンタル分析
近況
台風19号の被害で柱のPC関連が打撃。
が、増税の駆け込み需要などで営業益は増益。
eスポーツ大会に製品積極貸与。
PER・PBR
株価を1株当たりの純利益で割って割り出す今どの程度割安かを示す指標、PERは20年3月予想が9.7倍となっている。
過去の高値平均は13.7倍。
安値平均は6.8倍であることを考えるとはっきりとは割安とは言えない状況にある。
だが割高かと言われるとそこまで高い印象は受けず、適正価格と言ったところか。
株価を1株あたりの純資産で割ったPBRは1.94倍とまずまず。
同業他社と比べても中間程度の倍率である。
積極的なキャッシュフロー
MCJのキャッシュフローを見ると
- 営業キャッシュフロー 40億9300万円
- 投資キャッシュフロー ̠▲17億5500万円
- 財務キャッシュフロー 15億600万円
借入を行い投資にお金を使ってことが伺える。
積極的な経営姿勢が見て取れる。
業績推移

MCJも堅実な成長を続ける数少ない銘柄の一つである。
売上高・経常利益・当期利益と綺麗な右肩上がりでありながらPERは下がっている。
また、20年3月の当期利益予想を会社では68億円と予想しているが、四季報では81億円と強気の予想になっている。
配当関連
予想配当利回りは3.10%と私が紹介する銘柄の中では低めであるが上場銘柄全体で言えば高い利回りである。
さらに年間配当総額を株主資本で割ったDOEは5.2%となかなかの数値だ。
また、優待利回りは1.20%と高いので配当利回りと合わせた総合利回りは4.30%とかなり高い水準になる。
だが注意したいのは優待はパソコンワンコイン診断サービス券と少々使いずらいものであることは念頭に置いておく必要がある。
テクニカル分析

波の一つ一つが大きいのでグランビルの適用は難しい。
チャートの動きを全体で見ると820円あたりに引ける平行線が高値と安値の境界線のような役割をしている。
昨年9月の高値から下落した株価は過去2度この平行線にはじかれているが最近になってこの平行線を突破してきた。
今後この平行線が支持線として作用するかどうかが注目である。
平行線が支持線として機能しない場合は650円近辺まで下がる可能性があるので様子見となる。
支持線として機能した場合は支持線割れをロスカットポイントとして買っていける。
波の幅が大きいので利益確定目標は1000円あたりまで見ていいだろう。
【6670】MCJの総評
テクニカルや指標などで見ると株価は非常に宙ぶらりんな格好で買っていきにくいが業績は非常に優秀である。
上昇の見込みは十分にあるので決して割高とはいえない。
テクニカルを重視して見るかファンダメンタルを重視してみるかによってMCJの評価は変わってくるだろう。
いずれにせよ底値とはいいがたいので短期的な投資の場合はギャンブルになる可能性がある。
短期的な値動きに惑わされない長期の視点を持つことが重要だ。
最低でも1年は保有するつもりで購入しよう。
- 株価は安値と高値の中間地点
- 積極投資のキャッシュフロー
- 配当利回りは3%だが優待利回りと合わせると4.3%
- 会社予想弱気だが四季報予想は強気
- 平行線が支持されるかどうかに注目