投資

四季報で選ぶ長期投資におすすめの銘柄を個別評価 ~~【9810】日鉄物産

日鉄物産は日本製鉄系の専門商社。

鉄鋼を中心に産機や繊維、食糧も手掛ける。

普通に生活していればまず聞くことのない会社であろう。

ファンダメンタル面で見ると今まで紹介してきた銘柄と比べると少し物足りないが、とにかく株価が割安であることと配当利回りが素晴らしいので取り上げる。

ファンダメンタル分析

普通に生活していてもこの会社の情報は入ってこないし、ニュースにもなりにくい。

ファンダメンタル分析を行うには決算書を読むか四季報を買うか。

いずれにせよ数字を読む分析が大切である。

近況

国内の建設需要旺盛で好調。

子会社の建設商社も通期上乗せ。

連続増配。

PER・PBR共に低水準

株価がどれくらい割安であるかを示す指標、PERとPBRは共に低水準にある。

日鉄物産の安値平均PER5.6倍に対し、20年3月の予想PERは5.3倍。

PBRは0.56倍と、安値目安の1倍を大きく下回っている。

買おうかどうか迷っているならば文句なしで買っていっていいほどに割安を示している。

営業CF改善、投資CF増大、借入増大

前期の営業CFは295億円という巨大な赤字であったが、今期は93億円のプラスに転じた。

さらに投資CFも前期の88億円から763億円と大幅増。

縫製事業者をデータベース化したシタテル社に出資しており、衣料品関連に大きく力を入れていることが伺える。

自己資本比率が低いので投資失敗した時の影響は大

日鉄物産は確かに利益を伸ばしているが借入額も440億円から638億円と増えている。

自己資本比率は23.9%と高くないので投資した事業が失敗に終わるとその打撃は大きそうだ。

売上高・営業益は堅調増だが純利益の伸び鈍い

2017年から見ると日鉄物産の売上高の伸びは素晴らしい。

営業益は2016年から連続で伸びている。

だが一番重要な純利益(当期利益)は19年は特に伸びを欠き、8億円の増益に留まる。

減益ではないので、すでに保有している場合はそのままホールドで問題ないが、新たに買っていく場合は業績だけを見ると少し物足りない印象を受ける。

配当利回りは驚異の5.78%

ファンダメンタルが冴えない中、なぜこの銘柄を紹介したかというと割安である点とこの高い配当利回りだ。

この個別評価の記事では長期投資向けの銘柄を紹介しているので高配当の銘柄を選んで紹介しているがその中でも5%越えは珍しい。

もちろん配当のみにスポットを当てて探せばこれより高配当の銘柄もたくさん見つかるのだが、配当だけを判断基準に投資を行うのは危険が大きい。

ある程度の業績評価があり、なおかつ割安でこれだけの高配当というのはかなりのお宝銘柄であると言える。

詳しいファンダメンタル分析は四季報で

テクニカル分析

日鉄物産はテクニカルで見るととにかく安い。

ファンダメンタルは物足りないといったが決して問題があるわけではない。

まるで不祥事を起こしたかのような推移だ。

詳しく見てみよう。

最初の動き出し【最初の買いポイント】

今年の1月につけた高値より実に8か月にわたって下落してきた日鉄物産の株価だが、最近になって動きを見せている。

まず目につくのが安値の切り下げである。

底値を割るたびにガクンガクンと下がるのが株価だが売る株がなくなってくるとこの安値の切り下げが緩やかになってくる。

大方の人間が売り払ってしまい、売る人がいなくなる、いわゆるセリングクライマックス、大底の判断基準となる。

さらに言えば安値の切り上げまで確認できれば完璧だが

  • 1月からの上値抵抗線をブレイクした事
  • 上値抵抗線と25日移動平均線が支持線として機能した事

この二つを考えると上昇の1回目がスタートした可能性がある。

今後の注目は直近9月下旬の高値を超えていけるかであり、この高値を超え、さらに安値の切り上げを確認できれば本格的な買いを入れていくことが出来る。

短期でトレードするならばロスカットは8月26日の安値割れ、利益確定目標はネックラインと価格帯別売買高が重なる5500円手前を狙うのが良いだろう。

テクニカル分析の勉強はこの本で

【9810】日鉄物産の総評

ファンダメンタルだけで見ると正直物足りないがとにかくこの銘柄は割安で配当利回りが信じられないくらいに高い。

鉄鋼が主軸ということもあり、景気に左右されるリスクが他の銘柄と比べ低いので安定的にインカムゲインを得たい人におすすめだ。

だが同時に何かをきっかけに突然利益が伸びまくるということも期待しにくい会社なので果実を苗から植え、収穫を待つような気長さも必要だ。

短期的にお金を回してガンガン稼ぎたい人には間違いなく向かない銘柄である。

【9810】日鉄物産の要点まとめ
  • PER・PBRは共に低水準(PBRに至っては0.56倍)
  • 自己資本比率が低いわりに積極投資していることに注意
  • ROEも低め(10.5%)
  • 純利益伸び悩みだが売上・営業利益は堅調増
  • 予想配当利回りは驚異の5.78%
  • テクニカルでは上昇の1回目がスタートか
  • 慎重派は1回目の上昇を確認してからトレードを
  • インカムゲインを受け取りながら収穫時期を気長に待て

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