photoshopでは写真の色相を調整することが出来る。
色相と言うとピンとこないかもしれないが、言わば色の調整である。
色の調整は写真のイメージを大きく変える場合があるので明るさや彩度の調整より難易度が高いかもしれない。
だが使い方が分かると結構便利なのでこの機会に是非覚えてほしい。
photoshopでの色相調整のやり方

まず上のメニューバーからレイヤーを選択する。


すると右端にレイヤーパネルが表示されるのでレイヤーパネルの下にあるこの太極図のような「塗りつぶしまたは調整レイヤーの新規作成」をクリックする。

その中に「色相・彩度」の項目があるのでクリックする。

すると色相を調整できるスライダーが現れるのでスライダーを左右に調整することで色相を変えることが出来る。

色相を+23まで調整してみた。
色相の調整前と調整後を比べると枯草などの黄色、茶色っぽいところが緑に変化したことで全体的に青々とした写真になった。
明るさや彩度を調整することでも似たような効果が得られるが写真全体がイメージと違う色合いの場合は思い切って色相をいじるとうまくいく場合があるので試してみよう。
色相調整の注意

なお、Photoshopの色相は写真全体の色合いを変化させるので非現実的な写真になってしまうことがよくある。
葉が赤くなれば紅葉シーズンのような写真になるかというとこのように草なども同じく赤くなってしまうので一目で加工された写真とわかってしまう。
色相調整の使い方のコツ
写真全体の色が変わってしまうので使い方の難しい色相調整だが性質をしっかりと理解すればうまく使うことが出来る。
白と黒は色合いが変化しないことを利用する
色相のスライダーを動かすと赤を青に変えたり黄色を緑にしたりすることは出来るが白と黒は色が変わらない。
したがって白と黒を基調とする写真に関しては色相調整を最大限利用することが出来る。

この写真は白のぬいぐるみを黒バックで撮影している。

したがって大胆に色相スライダーを動かしても大きく写真の印象を損ねることにはならない。
白バック、白基調で撮影すれば単色系は自由自在
色全体に変化をもたらす性質上、多彩な色が使われている絵や風景などの編集には向かないが、リンゴやイチゴなど単色のものであればかなり自由自在に編集することが出来る。

こちらはイチゴのショートケーキの写真であるが全体が白基調でイチゴの赤だけが強調されている。
まさにこのような写真は色相の編集に向いている。
どうだろう、色相を調整したことでより赤々とした美味しそうなイチゴにすることが出来た。
色相を変えても白や黒は色が変わらないので写真の特色をほとんど損なわずイチゴを赤くすることが出来た。

また色相調整は色をまるまる変えてしまうため、現実ではありえない世界観を作り出すことが出来る。
それが良い写真かどうかは別として色相をいじるのは面白いのでやってみるといい。
思いもよらぬアーティスティックな写真が出来上がるかもしれない。
- 写真全体の色合いを変えたい時に便利
- 複雑な色合いの写真の編集には不向き
- 黒と白は調整の影響を受けない
- いじると面白い。
- 思わぬアート作品が出来るかも…