画像の編集をする時に細かな編集、一部分だけの編集を行うのに範囲選択ツールが便利である。
規則的な形の対象物であれば長方形選択ツールや楕円形選択ツール。
複雑な形をしたものではマグネット選択ツールを使えば綺麗に範囲選択が出来、範囲選択した場所だけに加工を施すことが出来る。
マグネット選択ツールは対象がどんなに複雑な形をしていても時間さえかければ洗濯することは可能だが、幾分手間がかかる。
今回は対象物のコントラストがはっきりしていることが前提であるが、複雑な対象物を一瞬にして選択できるオブジェクト選択ツールの使い方を紹介したいと思う。

今回の題材はこのバラの花。
このバラの花を青いバラへと加工してみようと思う。
要領としてはこのバラの花だけを選択し、選択範囲のみに色相調整を行い、色を変化させる。
複雑な形をしているので長方形選択ツールや楕円形選択ツールは使えない。
マグネット選択ツールを使えば選択は可能だがとても骨が折れそうだ。
そこで使うのがオブジェクト選択ツールである。
オブジェクト選択ツールは選択した範囲内でコントラスト差から写っている物体の違いを区別する。
この場合で言えばバラの花はピンク色が多く、背景の葉は緑が多く構成されている。
このことからバラの花と葉っぱは違うものだと判断してくれるのだ。
さっそく使ってみよう。

まず編集したい画像をphotoshopに取り込んだら左のツールバーからオブジェクト選択ツールにカーソルを合わせ、そのままクリックする。

ツールバーにオブジェクト選択ツールが無ければクイック選択ツールか自動選択ツールのどちらかが表示されているので左クリックを長押しすることでオブジェクト選択ツールを選択できるようになる。

オブジェクト選択ツールを選択するとこのようにカーソルが変化する。

マウスをドラッグして大まかに編集したい対象を囲う。
そしてマウスから指を離すと…

四角く囲った範囲の中からバラの花だけが選択された。
後はこの状態で新規レイヤーを作り、色調を調整して花の色を変える。

選択した範囲、バラの花だけ色相調整で色を変えることが出来た。
オブジェクト選択ツールはコントラストの差で対象物の違いを認識している。
従って今回のように背景と対象物のコントラストがはっきりしている時は綺麗に選択することが出来るが

このようにコントラストが似ている建物の中から特定の建物を指定するということは難しい。
この場合は面倒でもマグネット選択ツールやなげわツールなどを使って手動で選択する必要がある。
一定の条件が必要だが条件がはまると実に綺麗に対象物を選択してくれるので活用できそうだと感じたら積極的に使って行こう。
作業効率がぐっと上がるはずだ。