コラム

嘘を付いたから引退【雨上がり決死隊、宮迫博之の引退報道について】

今回、お笑い芸人、雨上がり決死隊の宮迫氏が所属している芸能事務所、吉本興業からマネジメント契約を解除された。事実上の引退である。

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今回のキーパーソンであるカラテカの入江氏はすでに解雇。

ギャラは受け取っていないという嘘を付いて渦中の人となっていた宮迫氏が引退することでこのくだらない事件に一応の決着がついたと思われる。

いろいろともやもやするところがあり、釈然としない今回の事件。そもそもいったい何がいけなかったのか。

今回、問題視されたのは宮迫氏含む11人の芸人が事務所を通さない仕事、通称闇営業に参加し、さらにその営業先が反社会勢力であったということだ。

当初この問題は闇営業を斡旋したカラテカの入江氏のみがやり玉に挙げられていたが、事態が燃え上がる前に火を消そうと”ギャラは受け取っていない”という嘘を付いたことで宮迫氏に一気に非難の声が集中した。

結果的にこれが火に油を注ぐ事態となり、今回の大炎上となった。

本来であれば事務所にマージンが支払われていたはずのものを横領し、所属芸人を反社会勢力との繋がりを持たせた入江氏の責任は大きい。

会社や所属芸人の価値を傷つけたとする会社の主張は最もであり、解雇とする処分も妥当であろう。

だが宮迫氏の罪はいったいなんだろうか。

  • 闇営業と知りながら後輩の顔を立てる、先輩としていいとこ見せたいという欲求に負けたこと。
  • 被害を最小限にとどめようとしょうもない嘘を付いたこと。

この二点である。

当初、吉本興業はカラテカ入江の処分のみにとどめ、闇営業に参加した11人は処分するつもりはなかった。

つまり、吉本興業は闇営業に参加したこと自体は許していたのである。

現に吉本興業の大崎会長は芸人たちの闇営業の一部を認める趣旨の発言をしている。

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闇営業の一番の被害者である吉本興業が入江氏一人の処分で終わらせようとしていたこの問題がここまで炎上した原因は宮迫氏の”ギャラは貰っていない”という嘘である。

このことをよく考えてもらえればこの事件がいかにバカげているかが分かるはずだ。

宮迫氏が嘘を付いたから謝罪、謹慎、引退しなければならなくなったわけである。

実際この宮迫引退の記事のコメント欄を見ていただけるとわかるが、”自業自得”であるとか”会見もしないなんて誠意がない”や”被害者が可哀そう”などと、宮迫氏を責めるような意見が目立つ。

逆に私は問いたい。

”あなたたちはそんなにきれいなのか”と。

保身のためについた嘘である。正しいことではないが5年前のことだ、嘘を付いてもバレないだろうという安易な考えがあったと思う。

そんなものは人間誰しもがする可能性があるし、やってきた人間が大半のはずである。

そのたびに我々は刑務所に入れられただろうか?謹慎しただろうか?退職を迫られただろうか?

もちろん、世の中には立派な人間がいて彼のような不誠実な行動が許せない人たちがいるのだろう。それは仕方がないことだし、ひとつの意見として良いと思う。

しかし、コメント欄にもはや誹謗中傷とも言える内容を書き込んでいるような輩が今まで嘘を付いたことがなければ人に迷惑もかけたことがないような聖人達とはとても思えないのである。

人間とは良いことをしたり悪いことをしたりする生き物である。

悪いことしかしない者はもちろん、良いことしかしない者も人間ではない。

良い行いをしたときは褒められ、感謝され。悪い行いをしたときは反省し謝罪する。

我々人間という不完全な生き物がこれまでやってこれたのはこのような「感謝」と「許し」があったからである。

もちろん、被害にあった当事者は仏ではないし許せないこともあろう、そんな時は第三者が当事者に代わって悪事を働いた人間を許してやるのである。

それが現代法治国家の基礎のようなものだと私は考えている。

宮迫氏に関しては人を殺めたわけでもなければ金を騙し取ったわけでもない。

一番の被害者である吉本興業が許しているのにも関わらず、事態を大きくしたのは会社でもなければ被害者家族でもない。さらにはファンでもない。ただのやじ馬だ。

彼が謝罪しなければならないのは迷惑をかけた会社、そして自分を応援しているファンの方々。広く見ても詐欺被害に遭われた方々までであろう。

やじ馬に対して謝罪する必要はないし、誠意を見せる必要もない。

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