関西を中心に投資用ワンルームからファミリータイプまで様々な不動産販売を展開。
ファンダメンタル分析
近況
今期はワンルームタイプを中心に営業益続伸。
来期もファミリータイプのマンションが好調そうで期待大。
住宅需要はコロナに関係なくあるので影響は限定的の可能性あり。
前社長が横領容疑で逮捕されていることに注意。
3288 オープンハウスと資本業務提携。前社長逮捕での信用回復を狙う。
PER・PBR
株価を1株当たりの純利益で割って割り出すPERは、安値平均が4.8倍なのに対し、2020年3月の予想PERは3.5倍とかなり割安であることを示している。
また、株価を1株あたりの純資産で割ったPBRも割安の目安である1倍を0.65倍と大きく割り込んでいる。
PER,PBRどちらの指標で見てもかなりの割安であることが分かる。
キャッシュフロー
- 営業キャッシュフロー -244億円
- 投資キャッシュフロー -21億円
- 財務キャッシュフロー 367億円
営業キャッシュフローの赤字が気になるが、前期の半分程度に改善。
投資が細いのに借り入れが多いのは営業キャッシュの赤字の穴埋めか。
キャッシュフローにはいささかの不安が残る。
業績推移

業績推移を見て見るとすべての項目が前期より上昇しているのに加え、売上高、営業利益、経常利益、当期利益とすべて4年連続の増益となっていることが分かる。
可視化された棒グラフの右肩上がりが美しい。
その割にPERはかなりの割安水準だ。
配当関連
不動産関連は配当利回りが高い傾向にあるが、プレサンスコーポレーションも例外ではなく、予想配当利回りは4.46%とかなり高い。
また、400株以上を保有すれば株主優待も貰える。
予想される優待利回りは1.13%。
配当と合わせると合計利回りは5.59%とかなりの水準になる。
テクニカル分析
オープンハウスとの業務提携発表で大きく値を上げたが、コロナに加え、価格帯別売買高の戻り売りに押され、上値が抑えられている。
今回の上昇でトレンドラインを突破してきたがどこまで上昇するかよりも下げてきたときにどこで折り返すかがポイントだ。
【3254】プレサンスコーポレーションの総評
ファンダメンタル、テクニカルの両面で分析しているがとにかく今はコロナの影響が強いのでテクニカル分析をあまり過信しないよう注意する必要がある。
コロナが終息すれば業績に関係なく、チャートに関係なく株価は上昇するし悪化すれば下落する。
不動産のプレサンスコーポレーションはコロナの影響を受けにくいとはやはりコロナの状況は注視していく必要がある。
しかし長期投資はコロナの行方ではなく、それが終息した10年、20年後を見据えていくものなので割安な今をチャンスにしっかり買っていこう。
長期投資の買い時は市場が大きく下げた時である。
- 関西基盤の不動産会社で業績好調
- 不動産なのでコロナの影響は限定的と予想
- PER・PBR共に割安
- 営業キャッシュフローが前期に続き赤字であることに注意
- 配当と優待を合わせた予想合計利回りは5.59%
- テクニカル分析をあまり当てにしないこと。
- 前社長が横領容疑で逮捕