重量、軽量シャッター共に首位。
最近はシャッター以外の分野も強化中。
ファンダメンタル分析
近況
欧米で積極的M&Aで事業拡大中。
三和シャッターが有名だが、ドア製品などシャッター以外の分野も受注増やし堅調。
8期連続増配、連続最高益。
取引先は企業や工場が圧倒的に多いのでコロナの影響に注意。
PER・PBR
株価を1株当たりの純利益で割ったPERは安値平均が11.8倍なのに対し、20年3月の予想PERは10.0倍と安値平均を下回っている。
だが株価を1株当たりの純資産で割ったPBRは1.48倍と割高とはいかないまでも他の同業他社と比べると割高になっている。
キャッシュフロー
- 営業キャッシュフロー 242億円 (前期)265億円
- 投資キャッシュフロー -136億円 (前期)-131億円
- 財務キャッシュフロー -113億円 (前期)-205億円
財務キャッシュフローの赤字が半減しているが他はほとんど変化なし。
稼いだお金で投資と返済をこなす優等生企業の典型である。
業績推移

少し上がり方がぎこちないが、企業規模を考えるとかなり優秀な成長と言える。
特に当期利益はしっかりとした右肩上がりで、会社の堅調さをうかがい知ることが出来る。
2021年3月も売上高、営業、経常、当期利益すべてにおいて増益予想。
配当関連
4月10日時点での予想配当利回りは3.86%となかなかの高配当。
9期連続の増配が期待されているがコロナの影響を考えると難しいか。
株主優待もあり、利回りは0.6%。
優待条件は以下の通りである。
0.6%の利回りを実現するためには100株だけ保有する必要がある。
1000株保有した場合の利回りは0.2%に低下。
2000円分のQUOカードを貰うには2年以上の保有が必要な点にも注意。
テクニカル分析
コロナショックの下落が一段落し、一時反発も一段落した所。
今後、安値を切り上げれてくれば底打ちの可能性が出てくるし、反対に安値を更新すれば下げ継続となる。
テクニカルにおいては非常に重要な節目となるが今のコロナ相場においてはテクニカル分析はあまり当てにならないことを理解してほしい。
チャートの形で売買する人よりもコロナ情勢で売買する人のほうが圧倒的に多くなるからである。
テクニカル的な要因は飽くまで目安として利用する。
【5929】三和HDの総評
ファンダメンタルは8期連続の増配、連続最高益に加え、安値平均を下回るPERと非常に優秀である。
テクニカルで見ても業績と反比例するように下げる株価は割安であることは明らか。
ただ生産停止や縮小が相次ぐ中、柱であるシャッターの需要がどこまで下げるかには注意する必要がある。
コロナが長引けば赤字転落も十分考えられるのでコロナの影響を心配する場合は影響しにくい銘柄に投資したほうが良いだろう。
買いのポイント
コロナが終息するまで際限なく下げる現状を考えると反発した今のようなタイミングで購入し、安値を更新したら再び買い増していくのが望ましい。
株価がコロナの状況に比例する以上、テクニカルで底を判断するのは占いで判断するようなものであり、ギャンブル性が高い。
テクニカルで反発のサイン(安値の切り上げ)が現れるたび買い増していき、相場が戻った時に保有し続けるか売却するかの判断をしていけばよい。
ただあくまで長期投資での買い方であり、決して短期的な利ザヤを取る場合には使わないでほしい。
コロナの終息は現時点ではだれにも予想できず、どこが底になるかは誰にも判断がつかない状況だ。
- 4年以上連続の最高益
- 8期連続増配中
- PERはかなりの割安随順、PBRは普通
- 配当と優待を合わせた合計予想利回りは4.46%(100株保有時4月10日時点)
- コロナの影響を受けやすい業種。影響に注意。