賃貸住宅、販売。
商業施設や物流の事業施設なども手掛ける建設大手。
新型コロナが猛威を振るっているが居住スペースはどんなに経済活動が縮小してもなくなることはない。
新規の建設などには影響を与えそうだが比較的コロナの影響を受けにくい業種と言える。
ファンダメンタル分析
近況
本業の戸建て、賃貸、マンションは低調だが商業施設の運営、売却が堅調で最高益。
増配期待がなされていたがコロナの影響でどうなるか…
アメリカで商業施設運営を開始。
その他住宅会社の買収も積極的に行い、海外進出に注力中。
PER・PBR
株価を1株あたりの純利益で割ったPERは安値予想が8.6なのに対し、2020年3月の予想PERは8.0倍とかなりの割安であることが分かる。
更にこれは株価が3079円であった2月27日時点での予想PERなので、株価が大きく下落した今ではさらに下がる可能性もある。
また、株価を1株あたりの純資産で割ったPBRは1.20倍。
こちらも割安の目安とされる1倍に近い水準でとても最高益を更新中の会社とは思えない。
キャッシュフロー
- 営業キャッシュフロー 3555億円
- 投資キャッシュフロー -3139億円
- 財務キャッシュフロー -869億円
営業キャッシュフローは相変わらずと言っていい堅調さ。
投資も前期と同レベルでお金を使っている。
財務は前期418億円の調達を行っており、今期は返済に回った形だ。
稼いだお金を設備投資に回し、買い入れの返済を行うという順調な経営をうかがわせる。
業績推移

売上高、営業利益、経常利益ともに綺麗な右肩上がりで成長している。
当期利益は16年で足踏みしているものの、継続成長と言っていいレベルであろう。
増配が期待されていたがコロナの影響でそれは難しいかもしれない。
配当関連
配当は3月と9月の年2回。
増配よそうであったがコロナの影響でどうなるか…
予想配当利回りは3.73%
利回りで見ると微々たるものだが株主優待もある。
テクニカル分析
3000円台前半のあたりに引ける支持線を頼りに株価が推移していたがコロナショックで大暴落。
去年の4月と8月に大きな安値を付けているが何の抵抗にもならず突き破った。
底打ちはコロナ終息が大前提なのでテクニカル分析で底を予測するのは不可能である。
従って長期での運用を前提として定期購入が望ましい。
単純に月一回ずつ買い付けていくというようなやり方をすればどこで底を打っても安定した利益が出せる。
もちろん下落し続ければ損失増し増しであるが可能性は低い。

下落の一途を辿っていた株価だがアメリカの大型景気刺激策の発表を受け、大幅に反発してきた。
コロナの終息にはまだまだ時間がかかるのでここが底とはいいがたいので待つのも手である。
ただ今も十分割安であるのでここで買って安値を更新したら買い増しするというやり方でも問題ない。
底を狙おうとすると予想が外れたり思うように下げてくれなかったときに精神的ストレスを感じるので決めた金額を決めた頻度で定期的に買っていくスタイルをお勧めする。
【1925】大和ハウス工業の総評
ファンダメンタル、テクニカル両面から見てはっきりと割安である。
株価はコロナの影響をもろに受けているが上述したように賃貸住宅や戸建てなどは影響を受けにくいのではないかと予想している。
また、配当金を貰いながらゆったりと構えるのが長期投資の強みなので更に下げたり株価がなかなか戻らないからと言って慌てる必要はない。
10年後を見据えて割安であるいまのうちに着実に買い増していこう。
- コロナの影響で株価はめちゃくちゃに割安
- 住宅関連はコロナの影響限定的
- 営業キャッシュを投資、返済に充てる順調なキャッシュフロー
- 予想配当利回りは3.73%、優待利回りは0.4%
- 底は読めないがはっきり割安なので定期的な買い付けを推奨