原油・ガス開発生産の国内最大手。
新型コロナウィルスが猛威を振るう今だが石油やガスの開発生産が止まることはない。
経済産業大臣が大株主であることも強み。
ファンダメンタル分析
近況
アバディLNGプロジェクト。
インドネシアの国営電力会社に天然ガスの長期供給に関する覚書を締結。
これにより天然ガスの需要が伸びることが期待されている。
PER・PBR
株価を1株当たりの純利益で割って割り出す、今の株価がどれくらい割安であるかを見る指標、PERは高値平均39.7倍、安値平均24.3倍なのに対し、2020年12月の予想PERは9.7倍と、安値平均から見ても大幅に割安であることを示している。
また、株価を1株あたりの純資産で割ったPBRは0.46倍と割安であるとされる基準の1倍を大きく割り込んでいる。
しかもこれらPER・PBRは2月27日時点の株価、958.5円を参考に割り出されていて、今(2020年3月25日時点)は新型コロナウィルスの影響により573円と、2月27日の株価からさらに4割ほど値下がりしているのでさらに割安になっていると言える。
キャッシュフロー
- 営業キャッシュフロー 2747億円
- 投資キャッシュフロー -2887億円
- 財務キャッシュフロー -486億円
営業キャッシュフローは堅調。
投資キャッシュフローは半減したが依然積極的な設備投資。
前期、4051億円調達しているのためか財務キャッシュフローはマイナス。
業績推移

売上高、営業・経常・当期利益ともにほぼ右肩上がり。
2017年3月に足踏みが見られるがその後堅調で20年、21年と連続増益予想である。
配当関連
株価が958円の時点での予想配当利回りは3.76%
減配でなければ利回りは5%を超える。
株主優待は400株以上を1年以上保有することで1000円相当のクオカード。
こちらは微々たるものだが今はやりの優待形式で長期間保有すればするほど貰える金額が増える。
- 400株以上を1年以上保有 1000円相当のクオカード
- 400株以上を2年以上保有 2000円相当のクオカード
- 400株以上を3年以上保有 3000円相当のクオカード
- 800株以上を1年以上保有 2000円相当のクオカード
- 800株以上を2年以上保有 3000円相当のクオカード
- 800株以上を3年以上保有 5000円相当のクオカード
テクニカル分析
新型コロナウィルスの影響により絶賛大暴落中。
上場来安値を大きく下回っている。
圧倒的なファンダメンタル要因による暴落なのでテクニカル分析といっては見たもののあまり意味をなさない。
注意するべき点としてはコロナの終息に合わせて株価がどこまで回復するか。
ワクチンなどによるウィルスの完全撲滅にでもなればV字回復もありうるが通常はウィルスの落ち着きとともに徐々に回復してくるはずで安値の切り上げが見られ、大底がはっきりしてきたら買っていくスタイルが一番安全。
【1605】国際石油開発帝石の総評
新型コロナの影響で日本株は軒並み暴落しているが、石油や天然ガスは生産を停止するわけにはいかない。
娯楽イベントや観光などと言った自粛の煽りを受けやすい業種と比べかなり被害は限定的なのではないかと推測している。
また株価は上場来安値を大きく割り込んでおり割安であることは間違いない。
もちろんここが底であるという確証はないが安いのは明らかで損をする可能性は極めて低い(長期保有の話)
仮にこれ以上下げれば喜んで買い増ししていこう。
- 業績は右肩上がり
- PER・PBRは歴史的低水準
- キャッシュフローに異常なし
- 予想配当利回りは3.76%。減配なしなら5%超
- 底値の予想は難しいので値下がるたびに買い増し推奨