工場製造ラインへの人材派遣、請負がメインの会社。
国内のみの会社だったがM&Aを通じて海外への人材派遣なども進め急拡大中。
コロナウィルスの影響に注意。
ファンダメンタル分析
近況
主力の国内製造派遣が好調。
海外からの技能実習生受け入れに際し、管理代行が着実に利益を伸ばす。
ヨーロッパではドイツで事業を拡大しているがコロナウィルスの影響が大きい国だけに影響が心配。
国内も工場を一時閉鎖などの企業が増えれば大きな影響が出る可能性がある。
PER・PBR
株価を1株当たりの純利益で割ったPERは安値平均が12.8倍なのに対し、2020年12月の予想PERは9.5倍とかなり割安な水準にある。
更にコロナショックの影響でPER算出時の2月27日より株価はおよそ40%程度値下がりしており、さらに割安感は増している。
コロナの影響がどの程度かという心配は付きまとうがPERで見れば買い一択と言っていい割安水準だ。
株価を1株あたりの純資産で割ったPBRは1.75倍と普通の水準。
キャッシュフロー
- 営業キャッシュフロー 225億円
- 投資キャッシュフロー -85億円
- 財務キャッシュフロー -32億円
営業キャッシュフローは倍増するも投資キャッシュフローは1/3以下に縮小。
財務キャッシュも前期に324億円を調達していたので少し気になる。
業績推移

すべてが綺麗な右肩上がりを見せ、割高感を計るPERだけが沈んだ綺麗なグラフである。
ファンダメンタルとして申し分ない。
コロナによってどれだけの下方修正がなされるかというリスクはあるが、これだけ成長著しい銘柄がバナナの如く叩き売られている。
これをチャンスと言わず何というのか。
なお1ミリのリスクもないものは基本投資とは呼ばないし、そんなものは存在しないのであしからず。
配当関連
四季報による予想配当利回りは3.19%とまずまずの水準。
ただコロナの影響が深刻なら減配も考えられる。
株主優待もあり、100株から1000円分のクオカードがもらえる。
現在の株価から算出すると優待利回りは2.13%。
もし今の株価のまま減配なしだと配当利回りは5.12%なので優待利回りと合わせると合計利回りは7.25%という凄まじい利回りになる。
これなら値上がりしなくとも持ってるだけでかなり美味しい。
株主優待の詳細はこちら
大量保有すればするほど優待利回りが下がるという残念な仕様になっている。
驚異の利回りを実現するには100株だけ保有する必要がある。
テクニカル分析
コロナの影響で見事な右肩下がり。
アウトソーシングの柱は人材派遣なので今後もろに影響を受けることになる。
どこまで下がるかは今の時点で予測は困難だが、大切なのは業績と株価のギャップがどの程度あるかを正確に理解すること。
業績になんら影響が出ていない今の時点では株価ははっきりと割安である。
しっかりと底値で買いたい人はコロナが落ち着くまで待つこと。
【2427】アウトソーシングの総評
コロナさえなければ自信を持ってお勧めする銘柄。
工場の減産、生産停止が相次ぐ今、影響は避けられない。
ただコロナの影響が出始める前から割安であり、コロナの影響があるにしても下げすぎなので買ってダメな銘柄では決してない。
大事なのは適正価格を意識すること。
株価はピーク時と比べ、1/10になっている。業績が1/10であれば適正な評価と言えるがまだそこまでの影響は出ていないので割安だと判断できる。
配当利回りいいので割安な今に仕込んで配当を貰いながらゆっくりと値上がりを待つのが吉。
- 株価はピーク時の約1/10
- 派遣需要縮小による業績下方修正に注意
- PERでは割安、PBRは標準並み
- 3年連続で最高純利益更新中
- 配当・優待を合わせると利回りは7.25%(100株保有時)
- コロナの影響と株価の下がり具合の適性を見極めることが重要