
会社四季報。
全上場企業3744社のファンダメンタル情報をまとめた情報誌だ。
私の長期投資の投資判断の9割は四季報によってなされている。
今回はそんな私流の四季報活用術を紹介しよう。

四季報が自宅に届いてまず私がすることは保有銘柄の再評価である。
投資判断の9割を四季報に頼っているということは現在の保有銘柄も四季報の情報を当てにして購入したものだ。
したがって今保有している銘柄が買いに至った根拠の成績を維持しているかを確認するのである。

現在の保有銘柄は5つ。
アマダHDは長期投資を本格的に始める前から持っていた銘柄だが、それ以外の銘柄は四季報をもとに根拠を持って買った銘柄である。
簡単に説明すると
- 過去数年にわたって増益を続けている
- 翌年、翌々年も一定の増益予想である
- ROEが10%を超えている
- 配当利回りが3%以上である
- 営業CFが極端なマイナスでない
以上の5つが私が四季報の中で重視している情報である。
もちろん、これらの条件をすべて満たさない限り絶対に買わないというわけではないが概ねこのような条件をファンダメンタルにおける買いの根拠としているので、新しい四季報を見て、これらの条件が崩れていないかを確認する。
確認してみるといくつかの銘柄で業績予想が減益に変わっていたり、増益でもだいぶ下方修正された銘柄あるようである。
ただちに売却しなければならない事態ではないが、状況に応じて売却していくことになる。
ウォッチリストの作成
続いては毎月新規に買ったり買い増ししたりする銘柄をまとめたウォッチリストを作成する。

投資に値する良い銘柄を見つけるのはローラー作戦である。
四季報を1ページ1ページ、1銘柄1銘柄を丹念にチェックして探していく。
そしていい銘柄だぞ!というのを発見したらこのように付箋に情報法を書き、

四季報に貼り付ける。
付箋に書く情報は銘柄コードと社名だけでいいのだが、この付箋を貼り付けると、ちょうど記入してある情報が隠れてしまう。
PERやPBRはあまり参考にしないので隠れてもそんなに問題はないのだが、気になる時もあるので一応隠れた情報を書き込んでいる。

ほぼ丸1日かけて全3744銘柄のチェックを終えた。
長期投資に値する銘柄は24銘柄であった。

後はピックアップした24銘柄を証券口座のツールに登録し、今度はテクニカル分析を行う。
その結果、ファンダメンタルが優秀で最も割安な銘柄を選び投資するわけである。
以上が私が四季報が発売される度に行っている選定作業である。
あなたの投資に何か参考になる点があることを願う。