カメラ

カメラへの理解を深める【シャッタースピード、F値、ISOで光量を調節する】

最近のカメラは実に素晴らしい。

こちらに必要な知識がなくとも自動で適切な調整を行い、撮影してくれるからだ。

これによって誰でもある程度美しい写真を撮ることが出来る。

しかしこのカメラの自動調節機能は完ぺきではない。

例えばあなたがお化け屋敷に行ったとする。薄暗く、不気味な雰囲気を写真に収めたいのにカメラが部屋が暗すぎると判断して明るく補正してしまうことがある。

明々と照らされたお化け屋敷の写真など興ざめである。

このような時、カメラの特性や仕組みを理解しているとマニュアルで設定を調節し、思い通りの写真、そして個性的な写真を撮ることが出来る。

そこで今回はより良い写真、そして個性的な写真を撮るため、カメラへの理解を深めていこうと思う。

自動調節で撮影したカシューナッツ
1/60,F5,ISO500

こちらはカメラに自動調節された完全オートで撮影した写真である。

シャッタースピードとISO感度を固定し、絞りだけを徐々に上げて撮影していく。

絞りを少しだけきつくしたカシューナッツの写真
1/60,f5.6,ISO500

シャッタースピード、ISO感度はそのままで絞りを少しだけ大きくしてみた。

ほとんど変化は見られない。

ではもう少し大きくいじってみる。

シャッタースピード、ISO感度はそのままで絞りを大きくしたカシューナッツの写真
1/60,f9,ISO500

絞りを大きく上げた。レンズの開口部が狭くなったので取り込める光の量が減少した。

この写真では全体が暗く、何か美味しくなさそうなカシューナッツの写真だ。

シャッタースピードを固定でさらに絞りを上げてみたカシューナッツの写真
1/60,f13,ISO500

因みにさらに絞りをきつくするとこんな感じになる。絞りは大きくすればするほど捉えられる光の量が減るので暗く映る。

じゃあ絞りは小さければ小さいほど良いのかというとそういうわけではなく、明るい部屋で絞りを小さくして撮影すると今度は光を取り込みすぎて真っ白な写真になってしまう。

良い写真を撮るためには適当な光を取り込むことが重要で、取り込めれば取り込めるだけ取り込んだほうが良いということではないのだ。

シャッタースピードを固定。ISO感度をオートに

続いてはシャッタースピードを固定し、ISO感度を自動調節したうえで絞りの値に変化を加えてみる。

ISO感度とは光を感じ取る敏感さだ。この感度が高ければ高いほど微細な光も感じ取ることが出来る。

シャッタースピードを固定だがISOを自動調節にしたF13でのカシューナッツの写真
1/60,F13,ISOオート

先ほどと同じシャッタースピードとF値だがISOを500固定から自動調節にしたことによって鮮明な写真となった。

こうして見比べてみるとすごい機能だ。

ISO感度が大きく上昇している

このように500に固定していたISO感度をオートにしたことにより2500まで自動調節された。

ではさらに絞りを上げてみよう。

シャッタースピード固定、ISO感度自動でF値32まで上げたカシューナッツの写真
1/60,f32,ISOオート

シャッタースピードを固定したままでF値を32まで上げてみた。

するとISO感度は18000まで上昇した。

明るさをISO感度のみに頼っている状態で私のカメラではさすがに少し暗っぽくなってしまった。

また、ISO感度を上げ過ぎた時に現れる症状として画質の劣化というかノイズがある。

よく見ると画像が若干荒れているのが分かると思う。

もっと性能の良いカメラであればまた違うのだろうがISO感度に頼りすぎるとこのような荒々しい写真になってしまう。

シャッタースピード、ISO感度固定でF値32

ちなみに1/60のシャッタースピードでISO感度を500に固定し、F32まで絞るとこんな感じの写真になる。

光が足りな過ぎてもはや何が写っているのかわからない。

こんな暗いものをあそこまで鮮明に映し出すISO感度もまた凄い。

シャッタースピードをオートにしてISO感度を固定

最後はシャッタースピードをオートにした時の写りの違いを検証してみる。

シャッタースピードはその名の通りシャッターを切るスピードである。

1/60であれば1秒間に60回シャッターを切れるスピードでシャッターを切っていることになる。

このシャッタースピードが速ければ速いほど光を集める時間が短くなるので暗い写真になる。

反対にゆっくりシャッターを切れば切るほど、光を集める時間が長くなるので明るい写真になる。

ISO感度固定でシャッタースピードで光量を調節したF13
1/10,F13,ISO500
f:id:rozsa0302:20190725222504j:plain

F値を13まで上げた場合、ISO感度が2500まで上昇していたが今回はISOは500のまま。

代わりに1秒間に60回シャッターを切れるスピードでシャッターを切っていたスピードを1秒間に10回しか切れないスピードまでに落とした。

光を集められる時間が6倍に伸びたことでISO感度が500のままでも鮮明な写真となった。

最後にF値を限界まで上げて撮影してみる。もちろんISO感度は500に固定したままでだ。

1/2,F32,ISO500

F値を32まで上げた。ISOは500のままだが明るさは申し分ない。

しかし若干の手振れが発生してしまっている。

F値を32まで上げたにもかかわらず、ISOは500のままなので十分な光量を確保するため、カメラはシャッタースピードを1/2秒まで遅くした。

シャッター速度が遅くなるということはそれだけゆっくり被写体を取り込むことになるのでその間に被写体が動いてしまうとぶれが生じる。

当然カシューナッツは勝手に動いたりしないので動いたのはカメラだ。

恐らくシャッターを切るため、シャッターボタンを押すときの微細なカメラの動きがこのぶれにつながったと思われる。

最近のカメラは手ぶれ補正機能などが優秀で、なかなか手ぶれなどは発生しなくなっている。

しかしここまでシャッタースピードを落とせば対策が必要なようだ。

因みにこの撮影には三脚を用いているがそれでもぶれてしまった。

ここまでシャッタースピードを落とし、かつぶれなしで撮影するにはきっとこんなやつがほしい。

が、ここまでシャッタースピードを落として撮影しなければならない機会などまずないだろうし、一般人には無用な代物だろう。

私はちょっとだけ購入を検討しようと思う。

さて、ここまで絞り、シャッタースピード、ISO感度の違いで写真にどの程度の影響が出るかを検証してみた。

結論として言えるのは各々の修正能力が高いので、どこを制限しても基本的には同じような写真になる。ということである。

今回の検証ではF値を基準に検証したがこの感じだとF値を固定し、シャッタースピードでやってもISO感度でやっても大きな違いは出ないと思われる。

ただ、絞りを大きくすると光量とは別にピントが合う範囲が広くなるという特性がある。

したがって、一部の小さな被写体にピントを合わせ、他はぼかしたいなどの思惑がある場合は絞りを小さくし、他の機能で光量を調節するとよいだろう。

他にもシャッタースピードを変更することで自在に明るさを調節できるが、シャッタースピードが遅くなればなるほど被写体がぶれてしまうので動くものを明るく撮る場合にはシャッタースピード以外で調整したほうが良いだろう。

シャッタースピード、絞り、ISO。それぞれどれでも光の調整は出来るがそれぞれ特性があり、得意な場面、苦手な場面があるので適切な調整には正しい知識がいる。

良い写真を撮るための道はまだまだ長く、そして険しそうだ。

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