Photoshopには3つの明暗調整機能があるが、今回紹介するトーンカーブはその中で最も細かな調整が出来る明暗調整機能である。
そのくせ感覚的な操作でもある程度調整できるので便利である。
では早速トーンカーブの基本的な使い方について説明しよう。
トーンカーブの開き方

右側にレイヤーの項目がない場合、上のウィンドウからレイヤーを選択し、まずレイヤーの項目を右側に表示させる。

右側にレイヤーの項目が追加されたと思う。
レイヤーパネルの下にある塗りつぶしまたは調整レイヤーを新規作成をクリックする。

すると項目が表示されるのでその中からトーンカーブを選び、クリックする。
するとトーンカーブの操作パネルが表示される。
この斜めの直線にポイントを追加し、カーブを作ることで明暗の調整を行う。
トーンカーブの操作の仕方と見方

今回はこのお寿司の写真を教材に使う。
料理の撮影は必然的に室内になる。
雰囲気を出すため、意図的に店内を暗めにしている店も多いし、基本室内では光量が足りないケースが多い。
そのため何も考えずに撮ると暗く写ってしまい、映えないことが多いので注意しよう。
操作の仕方

ヒストグラムを横断する対角線をクリックするとそこにポイントが出来る。
そしてそのポイントを動かすと対角線がカーブする。これがトーンカーブだ。
基本的にはこれを上に上げると明るくなり、下に下げると暗くなる。

このポイントは最大14個まで追加することが出来るので詳細な明暗調整が可能だ。
操作に慣れてきたらポイントを増やし、より詳細な明暗調整に挑戦するといい。
だがポイントは増やせばいいというものではない。
個人的な感想だがポイントを増やすたびに加工感が増すので多くても3個くらいがちょうどいいのではないかと思う。
表の見方

線と一緒に表示されている山はヒストグラムで右側が明るいピクセル、左側が暗いピクセルを表している。
暗いピクセル、左側に大きな山があるのでこの画像は暗いピクセルが多く、全体的に暗い写真だということがわかる。
下に入力と出力が表示されているがこれは138の明るさだったところを191の明るさまで引き上げましたということを示している。

反対にこのポイントを下に引っ張れば画像を暗くすることが出来る。
この場合は168の明るさのところが106に下げられたので相対的に暗くなった。
つまりどこにポイントを置くか、そしてどのようなカーブを作るかによって画像全体の明るさが大きく変化することになる。
トーンカーブの使用感
ご覧の通り修正した場合と修正していない場合ではこんなにも違くなる。
正直ポイントが14個も設定できますと言われても使いこなせない。
最初のうちは自動補正を使ってそれで気に入らなければ手動で調整するというスタイルが良いだろう。