夏も終わり、名残惜しい残暑を感じながら冬の到来に備え、鬱々しい今日此頃。
いかがお過ごしだろうか。
無類の夏好きである私にとって9月は何とも微妙な時期だ。
確かに猛烈な暑さなどはなく、1年で一番過ごしやすい時期なのだろうが、だんだんと肌寒くなっていく感じが冬の到来を予感させ、気分が沈んでくるのだ。
また暑くなるまで1年待たなければならないのか…と。
そんな残念な時期、9月であるがとても楽しみにしていることもある。
それがマクドナルドで期間限定で発売される月見バーガーである。
同時にもうこの季節か!と一年の流れの速さに軽く凹んでもいる。
初めて月見バーガーが発売されたのはいったいいつのことだっただろうか…
おそらく発売されてから、胆石発作で食事制限を受けた2016年を除いては毎年食べているだろう。
それほど私は月見バーガージャンキーと言っていい。
かつて、私のような月見バーガージャンキーに過去1人だけ会ったことがあるが、実際世の中に月見バーガージャンキーはどの程度いるのだろうか。
毎年楽しみにしているという人が多いことから、相当数ファンがいることは確実である。
いっそのこと、レギュラーメニューにしてしまえと何度も思っている。
もしレギュラーメニューにされれば、少なからず、私がマクドナルドに落とすお金の総額は年間あたり、3倍位にはなると思う。
だがやはり期間限定というのが良いのだろうか。もしレギュラーメニューになれば私と言えど一年程度で飽きて食べなくなってしまうのだろうか。
ともあれ月見バーガー解禁である。早速買いに行ってきた。

1年ぶりの対面である。相変わらずうまそうである。

公式の写真と全然違うじゃないかと馬鹿な発言をするやつがいるが写真というものは綺麗に撮りたいのである。
引っ潰れたバーガーの写真を撮ってでかでかと載せて誰が買いに行こうとなるものか。
こんな論争は10年も昔に終わっているので蒸し返さないでいただきたい。
なぜそこまでして綺麗な写真を撮りたいのか。ということがどうしても引っかかる人はツイッターやインスタで頻繁に自撮りしている女子に聞くと良い。
彼女たちは専門家だ。

さて、正確には買ったのは月見バーガーではなく、チーズ月見バーガーだ。
チーズが一枚つくだけで30円も値上がりするなどと発言する輩もいるが、考えても見てほしい。
チーズが一枚乗った破壊力を。

ジューシーなハンバーグにトロットロに溶けたチーズが乗っかっているのだ。
こんなものうまいにきまっているではないか。
たった30円追加で払うだけでこの濃厚なチーズが肉の旨味に深みを追加してくれる。
チーズそのものが嫌いではない限り、是非チーズ月見を注文していただきたい。

もうひとつ無視出来ないのが月見バーガー系に使われているこの「オーロラソース」だ。
通常のハンバーガーではケチャップが使われているが、ケチャップは酸味が強い。
また、ハンバーグにケチャップの味というのが家庭の安っぽさを連想させるせいか、あまり好きではない。
だがこのオーロラソースはどうだろう。本物のオーロラソースはホワイトソースにトマトピューレを加え、煮詰めることで作られるが、日本ではなぜかケチャップとマヨネースを混ぜたものが同じ名前で呼ばれている。
果たしてマクドナルドがどちらを使っているかは定かではない。
だが、ケチャップのような強い酸味は感じさせず、ほのかな酸味に抑えられたまろやかなソースに仕上がっている。
こちらもハンバーガーすべてにオーロラソースを採用して、希望者のみにケチャップを提供すれば良いと思うのだが……

そしてこちらも「期間限定の定番メニュー」になっただろうか。前回は満月チーズ月見という名前だったような気がするが今回は黄金の月見バーガーという名前でやるようだ。


パティに若干の違いがあるが、この商品の売りはパン生地である。

通常のパン生地のパサパサとしたものと違い、この黄金の月見バーガーに使われているパン生地は、非常にもちもちとしており、食べごたえがある。
がんづき。といってピンとくるだろうか。食感としてはこれが一番近いのだが……
私がおっさんになってしまったせいか、このパン生地は私には重く感じられ、あまり好きではない。
毎年一回は必ず頼むのだが、一回食べたらもう満足となり、それ以降はもっぱらチーズ月見である。
月見バーガーの魅力は伝わっただろうか。普段食べない人が今年は食べてみようかと思っていただけたら幸いである。
私はこれから1ヶ月間、チーズ月見縛りに近い状態に入るが、こんなものを毎日食していたらあっという間に心筋梗塞を再発してしまう。
なので毎日食べるための工夫として歩いて食べに行っている。
今回は撮影のため、お持ち帰りしてしまったが、私の自宅から最寄りのマクドナルドまで片道30分程度かかるのでここを歩くだけで8000歩程度歩くことが出来る。
この一ヶ月でしこたま月見バーガーを食べ、越冬のための英気を養うのだ。