
道の駅むろねに行ってきた。
道の駅むろねは、去年の4月にオープンしたのだが、オープン当初は大人気で周辺は大渋滞だった。
たかが道の駅がなぜこんな人気なのか。
私も出来たなら行ってみようかな程度だったので渋滞を押してまで行こうとは思わなかった。
それから1年半。もはや存在すら忘れていたが今回行こうと思ったのはこの広告が目に止まったからである。

東京から一関に帰ってきて新幹線ホームから改札へのエスカレーターで見かけた。
なんでも道の駅むろねにからあげ日本一になったお店があるらしい。
無類のからあげ好きの私としては一度行っておかなければならない。
というか道の駅当初の混雑はこのからあげ家の影響だったのかもしれない。

着いたのは12時半くらいだったがこの大混雑である。
道の駅は比較的人が集まりやすいというのはあるのだが基本、山と田んぼ、畑しかない田舎町で大盛況である。

店内は他の道の駅と変わらず。主に地域の特産品が割安で並んでいる。

お目当てのからあげ家は建物入り口にあった。
入口付近はからあげの香ばしい香りで食欲を誘う。


メニューも充実しているようだ。
このように美味しそうな商品をたくさん並べられると優柔不断の人間はただただ戸惑うばかりである。
だがやはり初めて来たお店では看板メニューを注文するべきだろう。
からあげを食べるために来たのにここへ来てメンチカツやコロッケを頼んでしまっては本末転倒もいいところだ。
だが、からあげを頼むまでに10分悩んだことはここだけの秘密である。

早速からあげ(170g)を頼んでみた。

170gは少し物足りないかと思ったが7個ほど入っていてボリュームとしては十分だった。
からあげと言えば身近なもので言うとローソンのからあげクンを思い浮かべる人が多いと思うがあれは5個入りだ。
からあげクンと比べると1個あたりの大きさもかなり大きいので感覚としてはからあげクンを2パック分くらいといったところか。
では早速食べてみよう。

うまい!
食レポ風表現をいろいろと考えたが特に思い浮かばなかった。
それは別に美味しくなかったなどという話ではなく私の表現力のなさがすべてである。
下手なレポートより時に直感的な感想のほうが心を打つことがある。
今回はそういう時である。そう信じたい。
月次な表現をすれば外はカリッと中はジューシーである。
真っ先にこの表現が思いついたがそのまま使うのはあまりに恥ずかしかった。
だが実際はこの表現がぴったりだ。
正直からあげを受け取った時、生暖かったので「揚げたてではないのか…」とがっかりしたのだが食べてびっくり、外はパリッパリだ。
通常、からあげは時間が立つと水分を吸ってしまうのでパリパリ感は味わえない。
だがどういうわけかこのからあげはだいぶ冷めてしまっているのにも関わらず外のパリパリとした食感が味わえるのである。
したがって猫舌で揚げたてを食べられないという人には特におすすめだ。
ぜひこのパリパリ感を味わってほしい。
味付けとしては若干薄味であろうか。濃い味付けが好きな人は少し物足りないかもしれない。
だが、唐揚げ弁当や唐揚げ丼と違い、ご飯がなく、唐揚げのみを食べるわけなので2個目、3個目となるとちょうどよく感じるはずである。
久々に大満足の商品であった。また食べに来たいと思う。
唯一の欠点は自宅から少し遠いことである。
おまけ

敷地内の済に面白いお店?を見つけた。刃物研ぎ屋さんである。

この日は炎天下ではなかったが真夏の太陽の下、この人は扇風機一つで黙々と刃物を研いでいたのかと思うと頭が下がる。
ちなみに今研いでいるのは草刈り機に使う刃である。

価格も非常にリーズナブルだ。
包丁などは自分で研ぐという人はいてもハサミやカマ、ましてや草刈り機の刃までも研げる人は少ないはずだ。
そして研ぐだけではなく、道具の修理も行っているようだ。
どんなものでも直して見せる!というのではなく、直してみたいというところに大変好感が持てる。近場にいたら間違いなくこの人に依頼するだろう。
商売はやっぱり人である。